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長屋の改修


暮らし心地がアップする子供室にリフォーム
 

母屋と数十センチ離れて建つ長屋は、昭和40年代に入政建築先代が建てたものです。当時は1階が納屋、2階が納屋と子供室という間取りでした。現在に至ってはあまり手入れすることもなく数年間放置されており、外壁塗装や補修が必要な状態。今回はこの数十年経た建物を、また子供室として使いたいので建物全体を生き返らせてほしいというご依頼でした。

リフォーム前

リフォーム後

「構造体に触れずに、内装リフォーム」 

比較的壁の移動がしやすい在来工法でも、柱の移動、梁の架け替えなどがあると費用を抑えることができません。例えば、筋交いが入っている耐力壁を安易に取り除いてしまうと、体力強度が低下します。構造上重要な部分ですのでこれらを取り除くとすると、構造を補強する工事が必要になります。 しかし、今回のように柱や重要な壁を動かさないリフォームでは費用を抑えることができます。

  「風の通り道を考えよう」 

「良い家=いい風が通る家」というのは、日本で昔から言われていることです。風通しの悪い家ほど住み心地の悪い家はありません。湿気がこもりカビが発生し家の腐食も進んで、住む人の健康まで害するかもしれません。良い家にするためには、風を取り込めばいいわけですが、風には「質」があります。例えば、冬場の冷たいすき間風は避けたい風だとしても、夏の夕涼みの風は気持ちがいいものですね。 そして、風を入れるポイントで重要なのは窓を2か所以上設けること。2階北の部屋は、もともと理想的な場所に2か所の窓がありましたが、居室として便利に使うため押入を造りました。無くした窓の代わりに北面に窓を増設しました。
ちなみに窓の大きさが同じである必要はありません。窓が大きいからといって風通しが良い家になるわけではありません。大切なのは風の方向をつかむこと。小さな窓でも効果的に風を通すことができます。

ドア→引き戸のすすめ

 
引き戸は出入りが楽で、スペースが有効活用できます。特に開きドアの開閉にはドアの前に大きなスペースが必要になりますので、狭い場所から出入りしようとするとどうしても身動きが取りにくくなります。
2階北側の部屋の出入りは手前に引いて開けるドアでした。しかもドアを引くと体にぶつかり逃げ場もない状況でしたので引き戸に変更しました。引き戸は開放しておいても風にあおられてバターンと閉まることもありませんので、風が気持ちいい季節には常時開放しておくくらいがいいですね。
 
写真は1階のトイレ付近の出入口です。トイレは床にレールのない吊り戸です。レール戸車式より高価になりますが床面がスッキリとします。
 

リフォーム前

完成後(唐松無垢フローリング)

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