入政建築 施工例 びおハウス

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夏は日射を遮断し気持ち良い風が抜け、
冬は暖かな日射しが差し込みます

一年を通して極力自然室温で暮らしたいと考える
施主さんの家ができました。

びおハウスは『自然室温で暮らせる家』がテーマ。自然室温で暮らすためには、断熱気密性能を高め、出来るだけ外気から熱を取り込まず内部の熱を外に逃がさないことが大切です。こちらの建物には木質の断熱材が使われていて、熱容量が大きく通気性が良く、調湿性能が高いことが特徴。屋根には厚さ30cmの断熱材が敷きこまれていて、夏の暑さを家の中に入れない工夫がされています。また、夏の日差しが家の中に入らない日射遮蔽、冬の日差しをたっぷり家の中に取り込む工夫もされています。そして風を通すということも設計の中にきちんと計画されています。





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建物データ
延床面積 116.35平方メートル
竣工年月 2012年8月
工  法 木造在来工法

庭には大谷石をふんだんに使いました。自然に風化した感じをねらって大きなデッキは天然素材だけでつくられたウッドロング・エコを塗装一番乗りの住人はカメの中のメダカたちリビングに階段があると、お子様とコミュニケーションがとりやすくなります三畳の畳コーナーは、一間の押入れ付リビングからデッキへと繋がる空間南入りのお住まいなので、広い空と開放的なデッキが叶いました2階スタディコーナー。パソコンを設置予定2階の水まわり。洗面、ランドリー、トイレがあります

いい風が吹いていたら窓を開ける

窓を開けることなく閉じたまま生活をしていると、外の自然が分からなくなります。閉じた生活はより閉じた生活を促してしまうのです。「いい風が吹いていたら窓を開ける」、それがびおハウスの基本。けれど、灼熱の都市生活では、「窓を開けたら周囲の熱が襲ってくる」のが現実。花粉が飛散するこの辺では窓を開けたくても考えてしまいます。また、うだるような夏の暑さや、ぴたりとも風が吹かない日はエアコンを否定するのはきつ過ぎます。いい風が吹いている場所では、窓を放って風を招き入れましょう。もし、耐え難ければ、やわらかく、ムリなくエアコンを回します。その是非は、自分が決めればいいことです。

大きな木の窓

大きな木の窓はそれだけで開放的な良い気分にさせてくれます。1.6mのワイドな木製サッシ『M窓』は、壁の中にスッポリはまる引き込み式。大開口はそのまま十分な広さのデッキへと繋がり室内との一体感が得られます。季節のいい時期には窓を全開にしておくと、どこまでが室内でとこからが外なのか区分けが付かなくなります。それはとてもいい状態というべきで、暑い夏も、風が動いていればデッキタープを張って、その下で食事を愉しんだりできます。

35坪

この大きさはけして広くはありませんが、家族4人が生活するには十分な広さではないでしょうか。コンパクトな間取りは、収納や物の管理さえしっかり行えば、とても使いやすくよい家になります。毎日の家事を考えても、移動距離が少ないわけですから生活負担が軽くなります。また、建設費そのものが抑えられますし、建てた後のメンテナンスコスト、光熱費の縮小にもこの先ずっと関わってきます。気にいったプランさえできれば、こんなにすばらしいことはないと思います。

水まわりを2階に配置

実は、2階に水まわりがあることでもメリットが多いのです。まず、2階で洗濯したものがそのままバルコニーで干せます。また、寝室と近くなりますので、起床してすぐシャワーを浴びたい方にはおすすめです。
特に坪数ありきで計画する場合、本来1階にある水まわりを2階にすると、その分1階のスペースが広くとれ家族共有スペース等を広くとることができます。リビングを充実させたい場合によい方法ですが、お子様やゲスト用にトイレと洗面を1階にも設ける必要が出てきます。
コスト的には通常より少しかかってしまいますが、一長一短、家づくりに何を一番に考えるかということが別れ道になります。

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壁面取付の1枚棚は、奥様の希望で追加。雑然としがちな収納棚の上部にあることで飾りの棚として目を引きます。引き算のディスプレイを上手にされています。

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ダイニングで一際存在感のあるテーブルは、奥様が気に入り建築中に購入してしまったというほどもの。この色に合わせて造作建具の色を検討したほど。

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お気に入りは、キッチン背面の吊戸棚。クリアなガラスにしてこだわりの食器をかざっています。物が溢れないキッチンにしているからできる!

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1階洗面の2ハンドル混合栓は、陶器の素材感やレバーの向きにこだわりました。水側は時計回りで吐水、お湯側は反時計回りで吐水。止水時のレバーが水平に揃います。

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ダイニングの一角に予定されていたエレコトーンがきっちり収まりました。家族がいつも居るところに音楽があるって素敵です。

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2階フリースペースの机は、就学したお子様の勉強机に。しばらくは、パソコンを使う家族と共有スペースで勉強します。

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「ちょっとしたことですが、思った以上に便利なんです。お風呂から出てすぐ手が届くところにバスタオルが掛けられて・・・」 お風呂戸の外側に付けたタオルバーは現場監督の細かな提案です。

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冬場の玄関アプローチは少し寂しい印象ですが、春になると緑が地上にモリモリしてきます。日当たりの良さからかクローバーが冬場にずっと元気だったのには驚き?

施主様Q&A

2階にある洗面所の使い心地はいかがですか?

洗面所で脱いだものの片付けが収納と近いので直ぐにできたり、シーツや枕カバーなどの大物の洗濯が苦にならないなどメリットがあります。寝る前に歯磨きをするので横にあると移動が少なくて楽です。歯ブラシや化粧品などを2階に置けるので、1階の洗面所がスッキリします。少し片付いていなくても、1階に居ると気になりません。残念なのは、軒が深いため季節によっては洗濯物がバルコニーで乾きにくいことです。
洗面所の広さについては、子供と脱衣室として使う時には少し狭さを感じます。洗面は小物も多いところなので、収納も含めてもう少し広かったら良かったと思います。今は棚を付けようかなと考えています。
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IMG_9978.JPG<洗面所を考える>
風呂場に付いた洗面脱衣・洗濯の機能を備えたこの場所は多くのお住まいで1坪が標準です。最低限必要なスペースがあれば良しとされあまり重要視されません。洗面所をゴチャつかせてしまう最大の要因は洗濯機と洗濯グッズ、洗剤や洗濯カゴ、汚れた洗濯物などです。これらのものを目に触れないように収納でき、洗濯物もそこでちょっと干せたら理想的です。しかしそれには、一般的な1坪より広い3畳分ほどのスペースが必要になります。計画時にリビングなどの居室を広くとろうとするためにここが1坪というようなことになります。コンパクトな家は機能する洗面室のような部分を広めにとることで、生活に余裕や潤いが出てくるともいいます。毎日家事をする人がストレスなく使えることは大事なことです。

リビング・ダイニングの使い心地はいかがですか?

DSCN7577.JPGダイニングは最初の計画より広げてもらったのですが、ダイニングテーブルを先に買ってしまったので、このくらいの広さはやはり正解でした。家族も、ダイニングで過ごす時間が一番長いです。今後、家具や物が増えても大丈夫です。
リビングはソファに座った時に庭の緑が見える感じが気に入っています。迷いましたがM窓で大開口にして良かったです。畳コーナーの段差もあって良かったです。普段は積み木遊びをここでやらせています(無垢の床はキズになるので)。子供が病気の時は日中ここへ寝かせますが、一段高くなっているので横でバタバタと家事をしていたとしても違和感なく使えます。階段などは暮らすうちに忘れてしまいますが、よそのお宅へ行った時に家の階段の緩やかさに気づきます。

家造り全般の感想をお願いします。

全体として、飽きのこないシンプルな造りの中にも、設計者の細かい意図が感じられ気持ちよく生活しています。自分たちには初めてのことばかりでしたが、いろいろな提案をしていただき素敵な家に仕上がったと思います。木と漆喰の家は清々しいです。後から造った自転車置き場も、家や庭の雰囲気を壊すことなく家?庭?に溶け込んでいるように思います。トータルコーディネートすことは大事なんだなと改めて感じました。
<スタッフより>
住み続けて飽きないためには、家を家自体が主張しすぎるものにしないことではないでしょうか。暮らしの中で季節の変化を感じたり、行事ごとの飾り付けや模様替えなどで変化を楽しめたりすることが大事です。きちきちと造り込み過ぎると、融通の利かない家になってしまいます。家には余白というものが大切なのですね。