入政建築 施工例 掛塚の家・・・むくり屋根の平屋

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しっかりメンテナンスをして長く住むなら平屋がいい!
経年変化で古びていく過程も美しい。

メンテナンスをしっかりして長く住んでほしい家

掛塚という歴史あるまちには日本瓦の町家が似合います。家を考えるとき、まずは「街並」や「景観」を考えてデザインを発想します。(街並景観の条例などがない場合は、家の外観はまったく個人の自由なのですが、あまり周囲から浮いてしまうような建物はお奨めしていません)。少し丸みを帯びた屋根のこの家はいたってシンプルですが、時が経ち建物が風化していく時間の流れの中でも、家の価値が損なわれない材料を使用しています。





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建物データ
延床面積 109.15平方メートル
竣工年月 2013年8月
工  法 木造在来工法

深い軒に水平ラインが強調される和の家縦格子のある木製引き戸は網戸。重厚な品のある玄関です人寄せが多いというI様邸。玄関ホールは十分な広さを床の間のある和室は10畳。引き戸を引き込めばダイニングと続きで使えます両サイドに引き込める障子と大きな木製サッシ柔らかな光が入るご両親の寝室音響と防音に気を配ったオーディオルーム洗面所のたった一枚二枚の収納棚ですが、あるとないでは違います青森ヒバのハーフユニットバスで香りに癒されてください 2015年のお住まい。緑が建物を引き立てます

広い玄関

IMG_0890.JPG地域柄、玄関や縁側などは、ちょっと話をする場所として必要な場所です。田舎へ行くとやたら広すぎるくらい立派な良い玄関の家がありますが、人を招き入れるという意味合いのつくりでしょう。玄関は家の顔という言葉があるように、風水では玄関を大事にすると、暮らしぶりがよくなるともいわれています。玄関を見るとその家の暮らしぶりが分かってしまうような気がしますから、広さだけでなく収納や明るさなども手が抜けないところです。
I様邸でも玄関先で気軽に来訪者と話ができるようにと、ゆとりある玄関ができました。冬や花粉の時期には収納コート掛けも活躍することでしょう。北道路の北玄関ですが、縦格子から光が入るようにしましたので明るさも確保できています。



むくり屋根

IMG_0830.JPG屋根の流れが直線でなく、やや凸状にふくらんだ屋根のことをいいます。昔、京の町家は「遠慮」から棟を低くするように気配りし、そのための工夫から生まれたそうです。
少し離れてみると屋根がふっくらとしているのが分かります。
現在も京都市中京区などの古い町並の中に見られます。代表的な建物には「桂離宮古書院」があります。

IMG_1183.JPG自慢のオーディオルーム
【施主様より】
当初は既存住宅のリフォームを考えており、いりまささんが予算などの相談にのってくれました。途中から新築に変更と、ご迷惑をおかけしました。
元の家に比べ、断熱性、気密性が良いせいかとても暖かいです。エアコンもほとんど付けずに暮らしていることに驚きます。
無垢の床は強度がしっかりしていて感触に温かみがあり、良い感じです。でも一番は、床に段差がないことです。外観も日本瓦、外壁の色合い等落ち着いていて良いと思います。





【設計より】
掛塚という歴史ある街には、日本瓦の町家が似合います。こちらのお住まいもそんな町並みのイメージを崩さないように計画しました。
屋根は昔ながらの燻しの日本瓦で葺き、玄関先には格子戸を思わせる網戸をしつらえました。また、少し柔らかい感じを出すために屋根は少し丸みを帯びたむくり屋根としました。外観はいたってシンプルですが、時が経って徐々に風化していく過程においても美しさを損なわない材料を使っています。
秋の掛塚祭りには、大勢の人が集まります。たくさんの人が訪れても狭苦しく感じないようにとの施主様の希望で、ゆったりとしたポーチから入る広めの玄関としました。玄関からすぐの10畳の和室もダイニングキッチンと一つの空間として使えるように通しの間としました。もちろん普段、家族だけの時は、建具で仕切ることでちょうどいい空間にすることができます。
ご両親の寝室から一番遠い西の一室は施主様の趣味でもあるオーディオルームです。こちらは音響や防音を考慮し、癒しの空間になればと計画しました。
水回りには、ご両親にも使いやすいよう要所に手すりを取付け安心して使えるようにしました。浴室は、ハーフユニットバスとし、腰高からは水にも強い青森ヒバを使い、木の良い香りを感じながら入浴できます。