入政建築 施工例 ねこと暮らすまきストーブのある家

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日本瓦と風雨をしのぐ深い軒、濡れ縁など
「和」の要素がいっぱい。

深い軒は建物の佇まいをきりりと落ち着かせます

W様邸はしっかりと和の要素を備えた、美しい和風のお住まいです。雨の多い
日本で軒の出が十分な家は耐久性も期待できます。



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建物データ
延床面積 137.8平方メートル
竣工年月 2014年6月
工  法 木造在来工法

この家のベストビューポイント。木製サッシ大開口の向こうに緑が映えます中央には掘りごたつを格納。右の格子戸はカギ付のねこ部屋ねこ部屋を開け放つとこのような感じです裏庭に面したキッチンダイニング。棚の向こうはキッチン。ぐるっと回遊できます引き込める大開口の窓のおかげで解放感があります2階は吹抜けのあるフリールーム。収納をたっぷりとってあります最初の予定になかった木製手すりのアプローチ。あたたかな雰囲気を出していますいりまさ特製の玄関建具は家の風格を上げます。格子と網戸が一緒になっています前庭は既存の庭に半分新しい庭を付け足しました。野趣あふれる半分が元庭家の北面。裏庭をしっかりと造りました。湧水を利用したビオトープがあります誘われるように裏庭に出てしまいそうです造ったばかりの水辺はまだまだすっきりしていますビオトープの湧水はある程度たまったら少しずつ水路へ流れ出されます

庭との関係を豊かにする「濡れ縁」

DSCN8882-1.jpg最近は外観デザインの好みか軒の出の少ない箱のようなタイプの家がよく見られるようになり、純和風スタイルといったタイプの家は少なくなってきたように思います。
しかしこのような中で、縁側や土間、深い軒などに懐かしさを感じ、しみじみと「いいねぇ・・・」と言ってくださるお客様も少なくありません。見学会でもついつい座るお客様が続出です。
この濡れ縁は施主さんの希望で縁側前の土間を通れるように奥行きを浅くしています。このような外壁などがなく雨ざらしになる縁を「濡れ縁」といい、室内にある板張りスペースを縁側と呼びます。W様邸の濡れ縁上部には十分な軒の深さがありますので雨にさらされにくく長持ちが期待できます。
このように外と中をつなぐ小さなスペースには、スペース以上の楽しさや豊かさがあります。予算が足りないと真っ先にあきらめがちなデッキも、実は金額以上に入居後の生活を豊かにしてくれるものでもあります。敷地や家が小さい場合でも、こういった中でも外でもない空間(縁やデッキ)をうまく取り入れ、庭を含めた敷地全体で家を考えると想像以上に良い家になります。


ホタルが来るビオトープにしたい

DSCN8915.JPGビオトープとは、ドイツ語のBio(生物)とTop(場所)の合成語で、多種の生物たちがお互いにつながりをもって生きられる場所(環境)を意味します。W様邸を建替えるにあたって擁壁を造る前は、湧水の水辺あたりに毎年ホタルが来ていたそうです。自然の生態系を取り戻しホタルを呼び戻したいと考え、ビオトープという形になりました。ビオトープには特別なメンテナンスは必要ありませんが、今後自然に生えてくる植物のうち「外来種」は除草する必要があります。池との違いは、在来種のメダカなどの生き物以外(金魚、鯉、など)を放流しないところ。実はやってしまいがちなホテイアオイやウォーターレタスなども外来植物なので注意。DSCN8879.JPG
ひとまず、いりまさで育てたメダカを放流しました。

IMG_1827.JPGアプローチ 前庭

玄関までのアプローチはゆるい曲線のスロープ。ストレートよりも来訪者の玄関までのワクワク感を引き出します

IMG_1773.JPG木製サッシ「M窓」

一つだけでいいので窓で贅沢をしてみませんか?「これにして良かった!」と支持の多い窓です。大開口、引き込みできる木製窓

DSCN8922.JPG軒ごしの前庭

軒が深いので眺める景色がぐっと視界に入ってきます。お寺の境内などから庭を眺めた時にも似た印象を受けたことがあるのでは?

DSCN8925.JPGねこ部屋のねこ専用出入口

ここの出入口の向こうはキッチン。ねこちゃんを続き間の和室を通さず出入りさせるためのもの。引き戸になっています

IMG_1831.JPG大胆な外構

大胆な外構は、敷地が広いからこそ似合うもの。防腐剤を施した桧材で長もち。ブロックで基礎を作るよりも安価。天板を取り外して交換もできます。いりまさの芝生広場の外柵もこれ!

IMG_1930.JPG家族用玄関には・・・

家族用玄関は大容量のシューズクローク付。天井付のロールスクリーンで靴を全て隠すことができます。窓からの通気も良好。お客様用玄関との境に暖簾をかけてもいいですね。写真左下はねこちゃんの出入口

IMG_1841.JPG大きなガラス窓に美しい炎

こちらのストーブは「炎」が主役。正面の大きな扉を開けることなく、側面から薪をくべることができ手軽に薪の補充が可能。パチパチと薪がはぜる音、炎の暖かさは冬のお愉しみ。薪割りも楽しんでください

IMG_1928.JPGコタロウ

ちょっと大きいけれどコタロウ。ちゃんと出入口を使ってくれるかな?(また取材にうかがいたいと思います)

薪ストーブの暖かさと換気

DSCN8931.JPG吹抜けを通る煙突
薪ストーブを吹抜けに設置すると、暖気は吹抜けを上昇し2階の部屋まで暖めます。W様邸では2階に上ったこの暖気を階段が通り道となり1階へ下がりうまく対流がおきるようになります。2階が暖まり過ぎず、良い具合に家の中が快適になります。冬季は2階を寝室にあてると、あたたかく休めるのではないでしょうか。
また、ストーブで燃焼した空気は煙突から常に排出され、同時に給気口や隙間から新鮮な空気が入ります。エアコンやファンヒーターのように暖めた空気を循環させるだけのものと違い、常に新鮮な空気が入ってきます。

薪ストーブの設置場所

DSCN8893-1.jpgドブレ640CBJ(ベルギー製)
設置場所は、家族が長く過ごすリビングにしたり、薪ストーブで頻繁に料理をする方ならキッチン近くにするなど生活動線で決めます。また、薪ストーブ本体が熱くなってしまうため、周辺の壁や床は防火、防熱対策を施します。壁から最低限空けなければならない「離隔距離」というものがありますのでぴったり壁に寄せることはできません。設置場所には少し余裕が要ります。
W様邸では、壁に遮熱板を使って壁との距離をなるべく縮めています。