玄関土間に、趣味空間、通り道という役割を持たせて実用性を上げました。
年月とともに美しく、古びる自然素材を使った丈夫な家であること。そして大きな土間空間があることがご希望でした。
設計より
「予算が厳しいのですが・・・」と、O様ご夫妻からご相談を受けた時、以前から温めていた「S-haus」が頭をよぎりました。
O様邸の計画は、まだ1棟も実現していない「S-haus」をO様と建てられたらいいな・・・そんな思いで始まりました。O様邸は、単純な総2階の箱に玄関土間と和室がくっついた形態の家です。敷地形状から玄関土間の形は少し変形していて、それが外観にアクセントを与えています。
玄関土間の内部は、構造用合板むきだしの荒々しい仕上げ。ご主人は、ここで自転車をいじったり、キャンプ道具の干場にしたりとまさに作業場として活用されるそうです。土間を抜けると、その先には小さな家庭菜園ができる場所もあります。作業場であり玄関でもあるこの空間は、O様邸の肝です。
その他、デッキや屋根の上の物見台など、外部をうまく生活の中に取り入れていますので、楽しい日常が送れるお住まいになるでしょう。
O様邸では、造作家具を多く入れていますので、本来の「S-haus」よりスペシャルです。
けれど、設計の考え方は同じです。家の本質は、素敵な暮らしができる「木の箱」だと思っています。
素敵な暮らしができる「住まいの箱」は、キレイな材料でなくても実現できる!そんな家が「S-haus」です。
「S-haus」では、性能を落とさずリーズナブルにするために、次の2つの工夫をしています。
①仕上げ材料を入政建築定番よりも安価なものを選んで使う(質感がよく、時を経て古美るものという基準は変わりません)
②大工手間を省く(性能に関係していない部分では、手間を省けるように設計しています)