住まいを外から考えてみる
家づくりって間取りでしょ?当然です。けれど、それだけでは素敵な家にはなり得ません。
家の外となる外構や植栽がいいと、家は何倍も良くなります。外から見ても、室内から窓越しに見ても素敵なのがいい家だと思いませんか?
機能としては、塀は通りからの目隠しとなったり、植栽は夏に日射しを遮ってくれたり(冬には落葉して陽当たりを邪魔しません)、デッキは家の内と外をつないでくれたり。そして、目に見える緑は癒しや安らぎを与えてくれます。これらは無くても暮らせるものだけれど、あった方が断然良いものだと思うのです。
5~6年前、モデルハウスSukura大久保が建った時、その庭づくりをお願いしたのがナインスケッチさんでした。ナインスケッチさんは、本格的な雑木の庭を造る庭屋さんです。土の中に水と空気の通り道を作り、木が健康的に育つための土壌を作ることが大切だということを教えてくれました。
落ち葉をめくった時にふかふかしているような土がいい土、適度な通気性と保水性がある土です。土の中で水が動くと空気も動き、空気が動くところに微生物や小動物が発生して健全な土壌になります。木々が生き生きとしている、人の手が入らない雑木林の土がそうです。
aisuの町角の見えない話
広くコンクリートで固めた駐車場は、汚れにくく便利で管理の手間もありません。ですが、殺風景で味気ないとも感じてしまいます。コンクリートで表層を覆ってしまうと、おそらくその後ずっとコンクリートのままではないでしょうか。
みなさんの家の駐車場や庭がコンクリートや人工芝で埋め尽くされると、雨水の行き場がなくってしまいます。でも、土が見える豊かな土壌があれば、雨水は土壌に吸収されて健全な生態系が保たれていきます。
大雨による被害を想定してため池が作られている住宅地を見ることがあります。住宅地の一部に家が3~4軒も建つくらいの大きなため池用地があります。その規模の大きさから、こんなに必要なのかと怖くなります(これがあるから安心だとも言えます)。
私たち個人の力は微力ですが、それぞれの家で豊かな庭づくりができて、そこにできる生態系がお隣とそのお隣へとつながっていくと、少しずつ改善へとつながっていくのではないでしょうか?(ネコが自由に渡り歩くような感じです)。
幸い神久呂地域はまだ緑が多いです。入政建築らしい地域でのあり方は?家を1軒建てるのと同じように分譲をします。思いは1軒だけでも数軒でも同じ。
aisuの町角は、個人の敷地であり個人の家ですが、外構・植栽計画があります。住環境は一軒だけで作るより、2軒3軒と集まると更に良くなりその意義を成してきます。単に売りやすく切り分けた分譲地との違いは、見えないこんな思いがあるところかな?と思います。
私は虫が苦手ですが、虫がいること以上に家の小さな庭でいい思いをしています。木のある庭が好きです。お手入れが苦手な方には、「木」少な目で、あまり手入れの掛からない緑の庭もご提案できます。
広報 すずき