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4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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Nさんの家のリフォーム工事、着々と進んでます。
現在、お話しているお客さまは、
どの工事が、どんなメリット・デメリットがあるのか。
一つ一つ丁寧にご説明して、優先順位を決めています。
内装だけではなく、耐震、温熱も重要な要素です。(内装は、あとから変えれますが、耐震・温熱は、あとからは変えられない。。。)
本日は、温熱の要素の話。
Nさんの家は、土塗り壁(柱と柱の間に、土がぬっていある壁)。
その場合、断熱材を部屋の内側に充填をしていません。理由は、部屋の大きさが小さくなってしまうこととと、電気の配線が通しづらくなることから。
土塗り壁の場合は、構造の外側に断熱材を充填することが理想的ですが、外断熱工事(外壁をはがして、下地を組んで断熱材をいれ、外壁を新しくする工事)で150万~250万程度、予算がかかります。
Nさんのお宅では、予算の中で工事を収めるために、
床断熱と天井断熱を付加させていただき、外壁面は、断熱材を入れれる場所のみいれさせていただくことになりました。
そこで問題になってくるのが、窓。
外壁部分からの熱の流出入より、窓からの熱の流出入のほうが、大きいので、窓の断熱化は非常に重要。
外壁を変えずに、窓の断熱性をあげるためには、いくつかの方法があります。
①内窓を設置する。
先日完了した、マンションリノベーションです。左側の窓に、内窓を設置しました。
北側の部屋なので、窓からの冷えが気になるところ。
既存サッシの気密性も解消できますし、断熱性も向上します。
マンションだと、窓を変えることが難しいため、断熱性を高めるために有効な方法です。
コスト的にもメリットが高い方法。
②ガラスを変える。
窓の枠は、残し、ガラスをペアガラスに変える方法です。
既存の窓の枠は、残すので、気密性の改善には至りません。
また、既存窓枠は、アルミが多いです。アルミ部分から、熱の流出入が多いので、ガラスをペアガラスにかえたとしても、断熱効果は、あまり期待できません。
コストパフォーマンスは、あまりよくない方法だと考えています。
③カバー工法を利用する。
既存の枠を生かして、新しい窓を設置する方法。
Nさんの家でも、カバー工法を採用しています。
今まで、大開口だったキッチン部分の窓。
この部分の外壁は、土塗り壁ではなかったので、断熱材を充填しました。
真ん中2枚だけ残して、あとは壁(断熱パネル)にしました。
この断熱パネル部分は、最終的に内壁になります。
外部からみた画像です。
今までの外壁をうまく利用できています。
この工法であれば、気密性と断熱性も改善できます。
内窓でないので、開け閉めを頻繁にする窓部分にはおススメの工法です。
この3つの方法であれば、窓工事だけでも、簡単に断熱改修は可能です。
今年は、去年に引き続き窓の改修に、補助金が多く出る年。
最大200万円、補助金を得ることができます。
窓工事を考えている方は、是非ご検討ください。
今だけでなく、未来も考えながら予算決めをしていきましょう。