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外壁を変えずに、窓だけ断熱改修する方法

2024.03.14

暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。

4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。

(*タグで絞り込み→「4代目」を選択すれば、ぼくが記したブログがのぞけます。)

Nさんの家のリフォーム工事、着々と進んでます。

現在、お話しているお客さまは、

どの工事が、どんなメリット・デメリットがあるのか。

一つ一つ丁寧にご説明して、優先順位を決めています。

内装だけではなく、耐震、温熱も重要な要素です。(内装は、あとから変えれますが、耐震・温熱は、あとからは変えられない。。。)

本日は、温熱の要素の話。

Nさんの家は、土塗り壁(柱と柱の間に、土がぬっていある壁)。

その場合、断熱材を部屋の内側に充填をしていません。理由は、部屋の大きさが小さくなってしまうこととと、電気の配線が通しづらくなることから。

土塗り壁の場合は、構造の外側に断熱材を充填することが理想的ですが、外断熱工事(外壁をはがして、下地を組んで断熱材をいれ、外壁を新しくする工事)で150万~250万程度、予算がかかります。

Nさんのお宅では、予算の中で工事を収めるために、

床断熱と天井断熱を付加させていただき、外壁面は、断熱材を入れれる場所のみいれさせていただくことになりました。

そこで問題になってくるのが、窓。

外壁部分からの熱の流出入より、窓からの熱の流出入のほうが、大きいので、窓の断熱化は非常に重要。

外壁を変えずに、窓の断熱性をあげるためには、いくつかの方法があります。

①内窓を設置する。

先日完了した、マンションリノベーションです。左側の窓に、内窓を設置しました。

北側の部屋なので、窓からの冷えが気になるところ。

既存サッシの気密性も解消できますし、断熱性も向上します。

マンションだと、窓を変えることが難しいため、断熱性を高めるために有効な方法です。

コスト的にもメリットが高い方法。

②ガラスを変える。

窓の枠は、残し、ガラスをペアガラスに変える方法です。

既存の窓の枠は、残すので、気密性の改善には至りません。

また、既存窓枠は、アルミが多いです。アルミ部分から、熱の流出入が多いので、ガラスをペアガラスにかえたとしても、断熱効果は、あまり期待できません。

コストパフォーマンスは、あまりよくない方法だと考えています。

③カバー工法を利用する。

既存の枠を生かして、新しい窓を設置する方法。

Nさんの家でも、カバー工法を採用しています。

今まで、大開口だったキッチン部分の窓。

この部分の外壁は、土塗り壁ではなかったので、断熱材を充填しました。

真ん中2枚だけ残して、あとは壁(断熱パネル)にしました。

この断熱パネル部分は、最終的に内壁になります。

外部からみた画像です。

今までの外壁をうまく利用できています。

この工法であれば、気密性と断熱性も改善できます。

内窓でないので、開け閉めを頻繁にする窓部分にはおススメの工法です。

この3つの方法であれば、窓工事だけでも、簡単に断熱改修は可能です。

今年は、去年に引き続き窓の改修に、補助金が多く出る年。

最大200万円、補助金を得ることができます。

窓工事を考えている方は、是非ご検討ください。

先進的窓リノベ2024事業

今だけでなく、未来も考えながら予算決めをしていきましょう。

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