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リフォーム・リノベーションの耐震について。

2024.03.17

暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。

4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。

(*タグで絞り込み→「4代目」を選択すれば、ぼくが記したブログがのぞけます。)

リフォーム、リノベーション時の耐震性のお話。

リフォーム・リノベーションの耐震性は、ここまでやったら、安心!

というのがないからこそ、悩むところ。ましてや、部分リフォームだと、耐震補強しようとも、できない部分もたくさん。。。

(*新築であれば、耐震等級3を満たせば一定の安心は手に入ります。)

木造住宅は、壁で耐力を確保する方法が一般的です。

補強計画によっては、既存を一部壊して補強する。なんてもことあります。

しかし、既存を一部壊すことは、非常に危ない。。。(机上理論で、補強方法を検討していることもある。。)

実際の建物は、そんな簡単な世界じゃないよね。

施工時の最善で、つくられた建物は、一棟一棟構造が微妙に違います。。

お勧めの耐震方法は、既存を壊さないで補強すること。

既存の構造はいじらない!

既存をいじれば、いじっただけ、弱くなる、、

折角つくった構造を壊したくないというのが本音。

どこまで、強くするか。

この問題は、永遠のテーマ。。。

わたしちの考え方は、

今の建築基準法(静岡県)で適法になる程度の補強をすれば、OK!

建築基準法上の強さは、きわめてまれに発生する地震による力に対して倒壊、崩壊しない程度

(震度6強~7程度)

命が守れる最低基準です。

ポイントは、この強さは、1回の地震に対しての強さです。

2回の震度6強~7の地震は、想定外なのです。

いくら補強をしても、想定外の地震活動では、壊れるものは、壊れるし、地盤が弱ければ、いくら建物が強くても、住める状態に戻すもとは、不可能です。。

リフォームの場合は、命が守れる最低基準を満たすこと。その補強ができれば、いいのではないでしょうか。

具体的な補強計画は、既存の建物の壁量計算を行い、

建築基準法上、適法になるだけの、壁倍率を満たすように構造壁を設計します。

(既存の構造壁で、壁量が足りているなら、耐震補強は不要という結論もあり得ます。)

その構造壁も、既存を利用して、無理なくできる耐震補強を提案します。

それで十分。だって、どこまでやっても想定外は、想定外だから。

とにかく、命を守ることが大切。

耐震補強は、現場と、机上の理論の差が大きすぎます。

だからこそ、既存の構造を生かすこと。

それに追加できることで、補強していく。

という考えが非常に重要だと考えています。

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