まるたけ堂さんの看板プレートの打合せにやってきました。
どうせなら、お茶してきました。
30分程度の滞在でしたが時が止まったようでした。
外の景色が素晴らしい。
こちらの建築は、サン工房さん。すばらしい・・・の一言。
豊かな時間をありがとうございました。
暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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さて、本日は、温熱性能の平均日射熱取得率について。
平均日射熱取得率は、読んで字のごとく、建物全体で、日射の熱をどれだけ取得できるかの値。
最近では、夏の猛暑が毎年のように報道されますよね~
平均日射熱取得率は、四季がある日本において、取り扱いが難しい。。
冬は、平均日射熱取得率を大きくし、暖房エネルギーを小さくし、「冬暖かい」を実現します。
逆に、夏は平均日射熱取得率を極力小さくし、通風をとることで、「夏涼しい」を実現できます。
この矛盾した考え方をどのように折り合いをつけていくのか。
季節によって、平均日射熱取得率を変更できる工夫をしていかないといけません。
冬の平均日射熱取得率を大きくするためには、
①北側以外に、大きな窓を設けること。
②窓のガラスは、日射遮蔽型を用いるのではなく、通常の断熱ガラスを使うこと。
③庇をつけないこと。
*上の画像は、大きな窓から、日射熱を建物内に入れています。
以上の3点を意識すれば、日射熱取得率は大きくなります。これは、建築物の工夫で簡単に操作できます。最近屋根がでていない建物が多いのは、このあたりの理由からかもしれません。
難しいのは、夏の平均日射熱取得率を抑える方法です。
別の言い方をすれば、日射遮蔽をどのように考えるか。
①窓のガラスは、日射遮蔽型を用いること。
②庇を大きく出すこと。(屋根を大きく出すこと)
③窓の外側で日射遮蔽をする。→ブラインド、シェード、すだれなど
④窓の内側で日射遮蔽をする。→白いハニカムスクリーン、白いブラインドやロールスクリーン、障子
一番日射遮蔽性能が高いものは、③です。
建物の外で、日射を遮るのが一番!
*上の画像は、西面のみにスダレをかけています。
高断熱の家だけでは、「夏涼しい」環境はつくれないのです。
平均日射熱取得率の入政建築の基準はηAC→1.5以下 ηAH→2.0以上をめざしています。
「少ない暖房で、冬暖かく」「少ない冷房で、夏涼しく」を実現するためには、
断熱性能と平均日射熱取得率は、どちらも重要です。