50代奥様のキッチンリフォーム。もともと広いキッチンだったのですが、古くなってしまったキッチンの使い勝手をもう少し改善して、お菓子作りなどもしやすくしたいとのこと。一番の希望は、キッチンへ大きな食洗機を入れ込むこと。奥様がショールームへ出かけた際に、その食洗機は入らないと言われたことからご相談いただきました。
リフォーム内容>キッチン入替・ビルトイン食洗機(BOSCH)・LDK床を無垢床へ張替え(張増し)・造り付け食品庫収納交換・床下点検口新設など
キッチンリフォームと言っても?
一口にキッチンリフォームと言っても、規模は大きく3段階に分かれます。簡単な順に、①キッチン本体のみの入替え ②キッチン本体を含むキッチン周りのリフォーム ③LDK広範囲に及ぶキッチンリフォーム です。今回は、3つ目の広範囲に及ぶキッチンリフォームです。
③を優先順位(予算内)で行ったため、既存部分と新しくしたところが混在する空間になりました。
食洗機はタカラホーローキッチンにすっきり収まりました。ショールームのメーカーキッチンに対し、希望の設備が入る・入らない問題は、あきらめずに工務店へ相談してみてください。今回のように何かしら手立てがあることがあります。
吊り戸棚は高くて手が届かないとのことから最低限の棚を残して撤去。新しいキッチンの引き出しタイプは、扉タイプよりも使いやすく収納量も期待できます(食洗機分の収納スペースは減りましたが、壁面の造り付け棚などで賄います)
無垢床の張替え(とはいえ張増し)
新しい床は、既存床の上に無垢床を重ねて張る方法でリフォーム。解体費・処分費がかからず、工事も短期間で済みます。床にきしみや沈みがある(下地の状態が悪い)場合や、築年数が経過している床は張替えとなります。因みに、床リフォームのほとんどは張増し。
下記の画像は廊下からキッチンへの扉位置部分。ドア枠と廊下(手前)とは既存2.5㎝ほど段差があります。新しく張増ししたたキッチンの無垢床とドア枠の段差は5mmほどになりました。既存のフローリングに新しいフローリングを重ね張りすると、少し段差が解消されるのが分かります。
こちらは施工前の合板床↓ 床面が光っていてちょっと足触りが冷たそうな印象です。
キッチンリフォームで床下点検口を新設
以前は点検口がなく、水漏れがあった際に床下を調べる手立てがなかったそうです。今回のリフォームで、勝手口前へ点検口を新たに造りました。万が一水漏れなどのトラブルがあっても、簡単に床下へ潜り確認ができます。点検しやすいように家づくりを行うのは新築と同じです。
リフォームする工務店はこう選んでください
リフォーム完成満足度のカギを握るのが、リフォーム会社選び。希望するような提案をしてもらえることはもちろん、納得価格でしっかりと工事をしてくれてアフターサービスも万全な会社を見つけましょう。入政建築では、自然素材のリフォーム仕上がりを気に入り、ご依頼いただくというお客様が多いです。
通常は、下記の5つを満たすような工務店を選んでください。
1.建設業許可の登録会社であること
2.経験や実績(施工例)が豊富にあること
3.工務店の得意分野が自分の趣味と合致すること
4.近隣であること(対応が迅速にできる)
5.アフターサービス制度があること
相見積りは当たり前?見積り金額は依頼先選びに役立つのでしょうか?
先に述べましたが、①キッチン本体のみの入替え ②キッチン本体を含むキッチン周りのリフォーム ③LDK広範囲に及ぶキッチンリフォーム のうち、①のように設備の入替のみであれば、特定メーカーで品番ありきの見積りが依頼できるため有効だと考えます。
しかし、システムキッチンの品番も具体的に決まっていないような状態では、数社に見積りを依頼しても、それぞれ多くの仮定の上での仮定の金額を出してくるため比較ができません。各社がどのように説明対応してくれるのか?という価格以外の点を判断したいのなら役立ちます。しかしそれでも、実際に見積書に数字が載ってくると、何の確信も根拠もない仮定の数字に目が行ってしまうのがふつうの人です。
設備、壁材、床材などの品番、諸経費を含む一律で有効な見積り依頼を施主さんが各社に行うことはほぼ不可能だと考えます。それなのに、住宅会社やリフォーム雑誌では、必ずと言っていいほど、各社に見積りを出して比較するようにと勧めているのが謎です。実際それが、どれほど難しいことなのかを理解できていないようにさえ思うのですが。
どちらの工務店も真摯に仕事をしていますので、ふつうは金額相当にでき上がると思います。残るは担当者と合う合わないといったところでしょうか。
お客様の声
Q.入政建築を知るきっかけは?
A.まな板の削り直しをしてくれる会社を探していて知りました。まな板の削り直しがとてもきれいだったので、何か注文する時はお願いしてみようと思っていました。
Q.入政建築へご依頼いいただいた決め手は?
A.担当の方も誠実だったし、ガス台、カップボード等の希望の品を探していただけたこともとてもうれしかったです。キッチンレイアウトも家事動線を考えて色々提案していただいて参考になりました。
Q担当者や職人の対応は?
A.みなさん親切で、コンセント位置、棚の位置等決める時に私の意志を入れて決めてくれて嬉しかったです。うちの家族ではがんばってもがんばっても直せなかった重いクローゼットの扉も修理していただきました。軽くてとても使いやすくなりました。
Q..暮らしてみての感想は?
A.合板の床に上張りした無垢床は、素足で触れると木のぬくもりと造ってくれた人たちのやさしい気持ちが伝わってきます。猛暑の中、丁寧に心を込めて作業していただきました。食洗器をいれてきただき、今まで食器洗いに使っていた時間を、野菜作りやパンやクッキーを焼く時間に充てることができています。リフォーム後はとても充実しています。
Q.これからリフォームする方へメッセージを!
A.高齢になってからのリフォームは、いろいろ決めないといけなくておっくう、面倒と思いがちですが、リフォーム後は想像していた何倍も快適な生活をおくれます。私は今、もっと早くキッチンリフォームをやればよかったと思っています。
★施主さんの許可のもと掲載しています