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完成品じゃなくていい。暮らしと育つ、造作家具のはなし

2025.04.23

先日、ブログで、無印の家具との相性について書きました。

つくらないことで、暮らしが広がる。「aisuの家 」と「無印良品」


動かせて、組み替えられて、暮らしの変化に寄り添ってくれる無印の家具たち。

だけど一方で、動かせない家具=造作家具にも、やっぱり魅力があります。

暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。

4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。

(*タグで絞り込み→「4代目」を選択すれば、ブログがのぞけます。)

家具職人がつくる家具と、大工がつくる家具は、ちがう。

家具職人がつくる家具は、まるで作品のように美しく、

木目の揃った面材や、繊細なディテール、職人技の光る納まりが魅力。


家具そのものを主役にしたいときには、ぴったりの選択。

でも、入政建築の大工が建築とともにつくる家具は、少しちがいます。

大工がつくる家具は、「建物の一部」

入政建築では、現場の大工がそのまま家具もつくります。
家具職人のような専用の道具や銘木は使いません。
よく使うのは、いりまさの建物でよく使う素材。

  • 天竜杉
  • シナランバーコア
  • 積層材(タモや、バーチ)
  • 構造用合板(国産針葉樹)

高級素材ではありませんが、強くて加工しやすい建築材料
これらを使いながら、現場で実寸を測り、その場に合わせて調整しながら仕上げます。

塗装には自然由来の塗料を使用しており、身体にやさしく、子どもが使っても安心です。

大工がつくるので、大工がつくれるように、加工方法も検討します。(設計作業も大工と連携しておこなっています。)

また、建物と同じ大工や素材でつくっているので、使用しながら味がでてきます。

言い換えれば、建物と共に育っていくようなもの。

無印の家具もいい。造作家具もいい。

無印良品の家具は、動かせるという大きな魅力があります。

み替えや模様替えにも柔軟に対応でき、汎用性は抜群!

一方、造作家具は、建物と一緒に育っていく家具。

だからこそ、動かなくていい安心感や、暮らしの一部のような存在になります。

どちらが良い・悪いではありません。

予算と相談しながら、うまく使い分ける。

その選択が「自分たちらしい暮らし方」になると思います。

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