どんな外壁が一番いいんですか?皆様からよく聞かれるご質問です。
いろんな視点があるので、どれが一番いいかは、言えません、、、が、、、、
外壁の素材は、家の外観に大きな影響を及ぼします。かっこいい家をつくるために、外壁材料もこだわりを持って選定しています。
2つポイントがあります。
①経年変化して味が出る素材
ハウスメーカーは、新しいものを新しいままに、経年変化しない外壁を目指していますね。できた当時のままの家も素敵ですが、年が経って、住まい手の方と一緒に年老いていく。それが味になっていくんじゃないかと感じています。
②素材が本物である。
日本の家の外壁は、レプリカの外壁が多すぎます。素材が本物であると、経年変化したときに味がでてきます。
入政建築オリジナル左官壁 (10000円/㎡)
白いザラザラな塗壁です。質感、色 ここにしかない唯一無二の外壁です。 職人技が光るオリジナル外壁です。
シンプルながらも存在感があります。
グレーに塗装を施した杉鎧張り(10000円/㎡)
木は、風化するとグレーになります。最初からグレーに塗っておけば、風化がよくわかりません。風化が気になる方は、塗り直しをお勧めしています。風化が気にならなければ、穴が開くまでメンテナンス不要です。雨水の侵入など基本性能は、問題ありません。
ザラザラした杉板にグレーで塗装しています。木目は、活かした塗装です。止めている釘は真鍮釘。
焼杉(12000円/㎡)
杉を焼いた外壁炭化させ、外壁を長持ちさせてくれます。メンテナンスは、外壁に穴が開くまでは不要です。手を触れると、黒く付きますので、玄関廻りに不向きかもしれません。写真の例では、玄関廻りだけ、杉板をはりました。これで手が黒くならなくてすみます。
杉板は、穴があいたら、その部分だけ交換可能です。材料も、半永久的に天竜の山から取れます。新建材は、廃盤になれば、交換ができませんよね。
ガルバリウム鋼板(5000円/㎡〜)
アルミと鉄の合金がガルバリウム。最近では、塗装の技術も上がり、耐候性もバッチし。外壁も水洗いできるので、メンテナンス性も◎。何よりも、価格がリーズナブル。いろんな形状、色があります。
上の写真(シルバー色)は、ガルバリウム鋼板の素地です。質感がかっこいいですね。
ご紹介した4つの外壁を組み合わせて使うこともしています。
ガルバリム鋼板(ギングロ)とオリジナル左官壁の2トーンです。
現在工事中の神ヶ谷町の家です。焼杉と、ガルバリウム鋼板(シルバー)の2トーンの外壁です。
これからも、その方にあった最適な外壁を『かっこよく』ご提案しています。
設計 新野恵一