こちらは、薪ストーブと同じく炎を楽しめるペレットストーブ。
15年ほど前にエコショップ(打合わせ室)に設置したペレットストーブです。薪ストーブに比べると未だあまり知られていないようですが、炎が楽しめて薪ストーブ並みの暖かさがあります。大きく異なるのは燃料に専用の木質ペレットを使うところです。
ペレットストーブは、薪ストーブ同様、ストーブ自体が発する輻射熱が壁や床・天井を暖め、広く家全体を暖かくしてくれます。輻射熱は身体の芯から暖めてくれることから、病気になりにくい身体をつくることに繋がると言われています。石油や天然ガスのような化石燃料を使うファンヒーター等と比べ、地球環境に優しいストーブです。
入政建築のペレットストーブは、電気で動く全自動式タイプ(非常用にも役立つ電気を使用しないものもあるようです)。ペレットストーブの電気を使うタイプの良い点は、温度設定やペレット燃料の押し出しを自動で行ってくれるので、薪ストーブほどお世話が要らないこと。室温調整で好みの室温を保つことができます。着火時の煙がたたず、ピッとボタンを押すのみ。燃料のペレットが押し出される時には、ガラガラ~っという音が響くので、「あー落ちたな(燃えるところに)」と分かります。これがだんだん軽いカラカラ~という音になってくると、そろそろ補充しなきゃな~と言う具合です。
休憩室の方には薪ストーブがあるのですが、着火時にもくもくと煙を出すばかりで火が着かず、火災報知機を鳴らしてしまったことがあります。薪への着火には少しコツが要るので、慣れない人がたま~にやると難しい。だから、私にはペレットストーブのスイッチひとつで誰にでも着火できるところは魅力です。
燃料のペレットについて
「木質ペレット」は、木くず・おがくず・樹皮等を圧縮して固めた再生可能な燃料です。製材工場の端材、森林の間伐材等が原料で環境に良いものです。入政建築では、愛知県北設楽郡豊根村からひと冬分50袋購入しています。一袋の10キロという重さは、私がなんとか運ぶ気になる重さです(15キロだったら、誰かに頼みます)。ストーブの使用1時間につき1kg程度燃焼するそうですが、入政建築では、一日8時間使用、1.5日でペレット一袋が無くなるスピード。(設定温度を低めにしていますが十分暖かいです。浜松は温暖ですからね)。ストーブの燃料はペレットのみなので、寒い間は在庫を切らすことが出来ません。
ペレットストーブは、壁を抜いて排気筒を付ければ設置できてしまうため、薪ストーブ(煙突工事必須)よりも手軽に導入することができると思います。極所暖房を家の中で何カ所もすることを考えれば、これ1台で全館暖房できる方がエコロジーで経済的ではないでしょうか?
炎は魅力だけど薪の調達がネックになって導入できない方や、吹抜け等開放的な間取りにお住まいの方には最適です。新築時や暖房機器の買替え時に検討するのもよいでしょう。煙の発生が少ないので住宅街でも近所を気にしないで導入できます。
独特の暖かさ(輻射熱・対流熱)と共に、焚火をしなくても毎日ストーブの炎が癒しをくれる暮らし、いかがでしょうか?薪ストーブよりハードルが低いであろうペレットストーブのご紹介でした。
広報 すずき