木製の大きな窓のある家を建てたいというご主人の夢と、家事動線の良い家がいいという奥様の希望をしっかりと取り入れました。
就業時間が異なり、家での時間が噛み合いにくい共働き夫婦のお住まい。お互いの生活スタイルを優先する寝室別室プランを希望されました。共有スペースである吹抜けLDKは、空間と時間を共有しつつそれぞれの暮らしを尊重してくれます。
I型キッチンを対面式に仕立てる
入政建築で最も多いかたち。既成キッチンを使ってリーズナブルにできます。手元の立ち上がり高さや横の壁、ダイニング側もカウンターや棚等自由に造作できます。
間仕切り家具の仕切り効果と上部の風通し
LDKを大空間にする際、ただ広いだけでは使いにくいだろうということは何となくお解りになるでしょう。暮らしやすくするためには、部屋の機能や役割、つながりを考える必要があります。これはうまく家具を使い、エリア分けというものをすると良くなります。床から天井までの壁ではなく、家具でやんわり仕切ることで、開放感を損なわずに広い空間にすることができます。
こちらではLDKと北側の水廻りを階段と収納家具でゆるく仕切っています。それにより棚向こうに廊下(通路)が出現していますが、あくまでもLDKと一体空間。棚は両サイドから利用でき、上部をオープンにしているため圧迫感がありません(拡がりを視覚で感じられます)。南から北への風通しにも有効です。