家族がそろう休日を豊かに過ごせる家を建てたい。
共働きご夫婦と遊び盛りのお子さまふたり。週末には家族でゆっくり、ゆったりと過ごせる家に。それぞれの主張がぶつからないでいて、一つの空間にいる安心感を抱けるお住まいです。
設計より
土地は三方向を住宅に囲まれていましたので、日照を確保するように駐車場分を残し、北にセットバックしたプランです。流行に捕らわれないスタンダードな家です。
Y様は、家の中に居場所がないと言っていました。書斎がほしいという気持ちも解ります。よく家族の気配がいつも感じられる家がいいと言いますが、いつもべったりではお互いに疲れてしまいます。家族の距離感は、お子さんの年齢と共に変わっていくものです。お子さんには、共有すべきスペースとプライベートな空間を持ち合わせることが大切。家族がお互いにどのような関係でいるのがストレスにならないのか、心地よく暮らせるのか、家造りにはそういうことが肝心。プランはふつう機能的に無駄なく造ることが求められますが、そうするとちょっとキチキチした家になりがちなのです。
しかし、人がたまれるゆるい場所を造ることで、暮らしにゆとりというものが生まれてきます。家具の配置換えや模様替えも楽しめます。
私たちが言うスタンダードな家は、ちょっとだけ上等です。
入居から1年が経ちました。補助暖房なし!今年の冬を床下のエアコンで通しました!!
エアコン1台で冬を過ごしたとの情報をきき、一年点検の際に様子を見にうかがいました。外は春の兆し、といってもまだ寒いお彼岸前の晴天の日、「そよ換気」の棟温度は50度を表示していました。その暖かさはロフトのハンドリングボックスと床下点検口から手を伸ばした際に感じることが出来ました。太陽の熱からのホンワカしたあたたかさです。
点検は午前中の1時間ほど。南向きで陽当たりのよいY邸では暖房器具(エアコン)をかけていませんでしたが寒さは感じませんでした。
夜間でも、寝室のエアコンを使わないと聞き驚きましたが、この家の気密性が良いことと温熱環境の底上げがそよ換気と床下エアコンでできているからなのかなと思いました。本当に寒かったら補助暖房器具を買ったでしょうから。
そして、Y様ご家族は寒がりでない!ということも重要な要素でしょう。寒い冬にTシャツでいられるくらい部屋を暖めたり、夏に上着を羽織るほど冷やすような暮らしをもともと望まれていなかったからですね。
元気の良いお子様たちは靴下を脱いで1階、2階と自由に走り回っていました。おうちの中がとてもすっきりしているのは、アパートから引っ越してくる時に物を相当処分してきたからとの話。そのせいか広いおうちが更に広く感じました。お子さまたちにこの広さは好都合ですね。
庭の芝生はまだ眠っていますが、ヤマボウシの枝先には芽吹き支度ができています。
春になったら、庭やデッキを活用してくださいね。