暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
あけましておめでとうございます。
1月1日に、能登半島で大きな地震。
スルーはできない状況ですね。
(ネガティブキャンペーンみたいなこともしたくないけど、、、)
最初の5強の地震速報から、7分後に本震?の震度7。。。
想定外の連続大地震。
2回目の地震時に、NHKで珠洲市の映像を生放送で見ていました。
家々が、次々崩れる衝撃映像でした。
やはり、建築基準法は、1回の地震に耐えられる法律
っていうのを、改めて感じた映像でした。
去年の5月5日にも大きな地震がきていたので、建物のダメージも残っていた可能性もありますが、、、
日本の家は、間取り優先の家がほとんど。
家相や、神仏の関係で、間取りが決まってることも多い。
よくあるのが、二間の和室があり、西側に神仏を祭る場所がある形式。
神仏の上には、居室がないほうがいい。ということで、
西側の半間部分は、下屋ででている形式。
1階と2階の連続性は、関係ない家が多い。
日本の軸組木造は、耐震性にかかわらなければ、
大工さんの経験で、どんな空間もつくることができます。
戦後の日本の家づくりは、その考え方の延長で進んできました。
(大工さんが神化していた時代だった)
しかし、大工さんの経験だけの家づくりは、耐震的に弱い家が多いのも事実。
大工さんの経験は、現場で得られるものがほとんど。
設計者には、現場感がない。
「見ればわかるじゃん。つくればわかるじゃん。」
ここを壊すと全体が壊れるポイントもつくればわかる。
設計者は、その経験には、かないません。
つくってないんだから。
経験って、めちゃくちゃ大事。
経験をなめてはいけない。
大工さんと話していると、「それはそうだよなぁ」って、いつも感じます。
しかし、経験は時に足かせになることも。
以前やった信じたことをやり続ける。
そこに、設計者の知識をいれていきます。
この仕事が、設計者の仕事です。
大工と設計者がタッグを組めば、地震に強い安全性の高い「木の家」が実現できます。
そのために、一番重要な考え方は、
ベースと下屋という考え方。
(ベースになる建物に、下屋をくっつけて構成していく考え方)
間取り>構造 からの脱却。
構造>間取り
これができれば、必然的に強い家ができる。
間取り優先は、本当に危険。
けど、お客さんは、間取りしかみないよね。。
僕たちの説明も不足している。。。
強い家をつくるためには、
ベースと下屋で構成する。
その空間の中で、はじめて間取りを考える。
柱の位置や、耐力壁の位置は、極力変えずにシンプルに。
強い家=壁が多く閉鎖的な家
というのは、幻想。
ベースと下屋という考え方で、家を構成すれば、耐震等級3でも、開放的な家はできます。
連続する大きな地震に耐える強靭な「木の家」を目指していきます。
とはいえ、、、
地盤が、崩れて、家が倒壊するっていうのは、防げない。。。
家が建つ場所が、一番大切かなぁ。。。
もともこもない話・・・・
そうそう。
カタリストの佐塚さんも、こんなブログを書いています。
面白いブログなので、ぜひ読んでみてください。
2024年も強い開放的な、強い「木の家」をつくります。