暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
本日は、井端設計道場で札幌に来ました。
建築家の井端明男先生から、ibata ism を学ぶ貴重な時間。
→田中工務店さんのブログに、井端先生のことやibata ismのことがわかりやすくまとめられています。
アントニン・レーモンドが掲げた、「五つの原則」をご存じでしょうか。
1.自然(Nature)
ナチュラルではなく、ネーチャー。大文字の自然。太陽とか、風とか、緑とか、大きな自然力を家に求めるべき。建築材料は親しみやすい、小文字の自然の素材がいい。
2.単純(Simple)
西洋人のいう装飾とは反対に、日本にあるのは、必要が生み出した美である。すべてを取り去ったとき、残る本質と原理が、日本の家の魅力の源である。
3.直截(Direct)
簡素な、飾りがなくて明快な家。自然は人工よりも美しい。簡素と軽快は複雑より美しい。節約は浪費よりも美しい結果を生む。
4. 正直(Honest)
着ぶくれした家ではなくて、正直で、律義で、さっぱりした家。構造自体が仕上げであり、同時に唯一の飾り。キノコや木のように、大地から生まれた家。
5. 経済性(Economy)
経済性とは、決して安くつくることではない。何事もムダにしないということだ。値段の高い器具だから「高級」ではない。本質を見極めることが、ほんとうの高級。
→https://machi-no-komuten.net/akiproject/2021/02/fukabori4/から抜粋
この「五つの原則」を感じる1日になりました。
ホクシン建設さんの完成物件を見学。
考えられない雪の量に、、、、
屋根上の雪がすごい。雪を下ろさないのが通常です。
構造をそのまま見せている方法は、いりまさと共通です。
構造を見せると、正直で素敵な家だなぁと再確認。
次は、井端先生が、リノベーション設計をした。Agtへ。
既成の建物は、築100年。
何度かリフォームを繰り返している模様です。
外壁に、木を重ねてはる意匠は、直截を感じます。
よく見ると、木の張り方も経済性と意匠がリンクしています。玄人好みの画像。
内部は、構造用合板でできた什器が立ち並ぶ素敵な空間です。
単純な構造をそのまま表して、内部は自由!
構造用合板を張り合わせてできた什器も!
エボニーで塗装しているのもニヤリです。
2階も素敵な空間が広がっています。
ツーバイフォー材で、設えた天井は、簡素でありながら美しさも兼ね備えています。(正直)
外を感じる窓と、居場所がセットになっています。
雪が降ってる室外を感じながら、ヌクヌクとした店内は、また落ち着きます。
皆様、楽しい時間をありがとうございました。
明日は、いよいよ課題&好評です。
こちらが、課題敷地。。。雪でわからないw
2車線の道路のはずが、1車線しかない。。。
それにしても、すごい雪。。。
敷地内に、雪を堆積させる場所もほしいとのこと。
雪国の街中の設計は、考えることが増えます。
まとめなければ、、、、。