暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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本日は、本のご紹介です。
フードスケープとは?
「季節や時間の中で変化する自然とともに生産されるワイン、レモン、塩、日本酒などの食がつくる建築と風景である。本書ではそうした食がつくる建築と風景をフードスケープと呼ぶ」
フードスケープ 図解 食がつくる建築と風景 (P3抜粋)
食の生産や加工の過程で、自然の力を最大限利用している事例を紹介しています。
栽培を効率的にするための、石支柱やパーゴラ。
乾燥を促すための、乾燥場所。
発酵を促すための、適度な湿気をつくる場所。
これらの建築は、「ダダ洩れ」であると伝えています。
人間もナマものなんだから、もっとスローフード的な、スローヒューマン的な側面があってもいいのに、私たち自身も自ら商品になって労働賃金を受け取り「この部分をあなたたちに捧げます」って言って大学や企業で働いているわけですよ。そうじゃなくて、土壌のエキスを吸って、植物みたいに太陽をいっぱい浴びて、土地の水をガボガボ飲んで、ローカルに根差した人たち、そういう風な商品にあてはまらない「スロー人」っていう射程を僕はこの本から考えましたね。
フードスケープ 図解 食がつくる建築と風景 (P120抜粋)
「自然と共生する豊かな暮らし」は、いかに成しえるのか。
自然の力を最大限に生かす建築で、人を豊かにするために。
人にとって、いい環境を考え、実践していく。
わたしたちの事業の理念の一つです。
人にとっていい環境は、外の環境から、守ることが求められます。
この概念は、「ダダ洩れ」とは真逆の概念ですが、自然と共生するための、最低限の性能であると感じました。
同時に、「ダダ洩れ」からも学ぶことも多い。
日差しを調整する庇やパーゴラ。
風を通す窓や、湿気を保つ多孔質の素材(木・レンガや、モルタルなど)。
外の環境から守る環境を、しっかりつくり、「ダダ洩れ部分」も適度につくる。
自然と共生する豊かな暮らしには、この両輪が必要ですね。