暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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小金井公園の中にある、江戸東京たてもの園にいってきました。
*東京観光で、おススメです。
左から、Katalyst 佐塚さん、ぼく、秋山先生、椿建築所 佐藤さん
現地保存が難しい文化的価値の高い建物を、復元・保存・展示をしている日本で唯一の場所。
茅葺民家~大正時代の建物まで、幅広く実物を見ることができます。
茅葺民家の中では、囲炉裏に火が入っていました。
結構囲炉裏って、煙がすごいですね。煙を逃がす煙突は必須です。
当たり前のことですが、煙の臭いが、民家の匂いだったんあだなぁとつくづく感じました。
こんな煙だらけの家には、もう住めませんね、きっと。
この建物は、前川國男邸。建築家の前川國男の自邸です。
南側に大きく開いた大胆な外観ですが、内部のプランはいたってシンプル。
3畳程度の女中部屋がついてるのも時代を感じます。
内部は、明るく暖かい空間が広がっています。
下が障子で、上がガラスっていうのもいいですね。
閉じたいときは、閉じながらも明るい室内を演出できます。
白い漆喰のシンプルな壁と天井に、無垢の木の床板は、モダンです。
大谷石でできた、門も素敵でした♡
高橋是清邸の二階の回廊部分の全面ガラス窓も衝撃でした。
すべてシングルガラスです。この時代は、ガラスももろいはず。雨戸がないと災害時は、耐えられませんね。(すべての開口部に、雨戸がつく構成になっていました)
現代の家は、ガラス性能も格段にあがっているので、雨戸がない家も増えてきました。が、この当時は、必需品ですね。
夜は、分倍河原の伝説の店。
洋食レストランハッスルにて懇親会。
椿建築所 佐藤さんも、ぼくも(Katalyst 佐塚さんは、ちょっと立場が違う)、秋山先生から建築を学んでいます。
「秋山先生から学んだ、建築の楽しさを、社会に広めたい。」ぼくたちの共通の想い。
建築は、楽しいものなんです。
建築の楽しさは、設計者だけの世界ではありません。
つくる工程自体も、建築の楽しさです。
「設計者のつくりたい世界を、そのままつくること」が常識。
図面と違うことがあれば、作りかえることもしばしば、、、
に疑問を感じます。
つくる人、考える人、平等な立場でものを考える。
図面がすべてではなく、現場がすべて。
ミスがあっちゃいけないけど、人間だからミスもするよ。
そんなときに、設計者としてどうふるまうか。
つくりなおすことが正義でしょうか。
ここに違和感を覚えるし、建築の苦しい世界が、ここにあります。
正しさの追求より、楽しさを追求していきたい。
楽しさの追求は、部材と部材を組み合わせること。
要素を分解して、部品にして、それをくっつけていく考え方。
今の建築の常識は、逆だと感じます。要素を複雑にからませて、完全完璧なものをつくることが美しいことで、正しいこと。それができるのが、プロの職能。
その考え方が、建築の楽しさから、離しているような気がします。
楽しさの追求は、ピンチをチャンスに!変えることができます。
そんな建築の面白さもあるんです。
それができるのは、地域の工務店だなぁと改めて感じた夜でした。
って、そんなこと言っても「力」がなきゃ、伝わらないですね。
がんばって、「力」をつけるぞ。