暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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土地を「シェア」すること!
aisuの町角で、大切にしている概念です。
神久呂地域は、大規模既存集落に該当する地域です。
地元の人なら、他人の農地を宅地として利用することが可能。
大規模既存集落の土地は、通常の宅地よりリーズナブルなため、建築物に予算をかける方も多い地域。
土地の性格上、家自体も大きく、豪華な家も多いです。
それ自体は、まったく悪いものではなく、むしろ建築業界的には、喜ばしいこと。
しかし、
家と家との間の、境界線には、フェンスを設けて廻りとの関係をシャットアウトしている家がほとんど。
この風景は、子どもたちが誇れる素敵な街並みか?また帰ってきたい魅力的な町になっているか?そんなことを常々感じています。
昔の日本の家には、縁側があり、お客さんのための玄関があったり、
自分の家でもあり、地域の家でもありました。
自分の家だけでは暮らしが成り立たないから、地域に開いていた、という現状もあるかもしれませんが。。。(冠婚葬祭も自宅で行っていた時代)
現代は、わざわざ地域に開かなくても、暮らしが完結できます。
地域の行事も減り、面倒なことも少なくなってきました。
結果的に、まちに対して閉じている家が多い。神久呂地区も例外ではありません。
自分のために土地を買い、建物や外構を自分のためにつくる。
だからこそ、「ここはわたしたちの土地!入るな!」と主張する。
自分の敷地は、自分で管理する。
敷地の境界にはフェンスが張られ、自分の責任ラインを明確化。
おとなりさんの関係も希薄に。
律儀で、窮屈な世の中になってしまったように感じます。
同時に、そういう家を見ると寂しく感じます。
昔のような、わずらわしさは、なるべく減らし、お互いの暮らしが豊かになる関係をどうつくるか。
キーワードは、「シェア」
「シェア」という概念を、家と家との間に持ち込めば、お互メリットがあります。
aisuの町角では、
・お隣さんの庭の視覚的シェア
お隣との境を、フェンスで覆うと、せまく感じますが、
フェンスをなくし、おとなりの庭を視覚的にシェアすれば、広く感じることができます。
街路樹なんかも、一種の視覚的シェアですね。ここの風景、好きです。
・車路のシェア
車が行き来しやすい、お互いの土地をシェアし、車の行き来を楽にしています。
先月伺った、伊神建設株式会社さんの、ミニ分譲地も、真ん中の車路は、「シェア」するという概念でつくられていました。
伊神さんのところに行った際のブログです。→わたしたちと、素敵な町角を一緒につくりませんか?
aisuの町角は、1軒の住宅を計画するのではなく、4軒計画することができます。
シェアするメリットを最大化することができます。
「シェア」することで、住んでる人は、もちろん。近所の人も「素敵だなぁ」と思えるような町角が生まれます。この「素敵」が伝播して、さらに魅力的な町角になる。
自分だけの土地から解放され、もっと豊かに暮らせる住環境をつくりだせます。
お互い無理せず、適度な距離感を保ちながら、お互いの住環境がよくなる関係。
そんな関係性が、aisuの町角のデザインに盛り込まれています。
住んでる住人、周辺住民、さらに、子どもたちも誇れる素敵な町角を、ここ神久呂でつくりたい。
それは、サスティナブルな社会の発展にもつながっていきます。
こんな素敵な町角を、一緒につくっていきましょう。