住宅の寿命説が変わる?
これまで、日本の木造住宅の寿命は、およそ30年と言われてきました。遡ること数十年、古くなったとかデザインが時代遅れだ、住みにくいといった理由で次々と住宅は壊され、建替えられてきました。
そのような時代の中にありながら、入政建築では、新築のみでなく地域密着型の工務店の使命である大小リフォームの仕事にも積極的に関わってきました。
特に近年においては、「思い出、愛着ある家に今後も住み続けたい」ということから、大規模リノベーションを希望するお客様が急増しています。
昔から言い続けている、構造をチェックしてリフォーム・リノベーションすれば、見た目や間取りだけでなく断熱・耐震改修もでき、古い家でも時代に合った暮らしができるということが、物価高騰により注目される時代になったと感じます。
中でも、自然素材を多用する入政建築にとって、健康に安全に長く暮らすことに関心を持つ方が増えてきたのはうれしいこと。介護保険を利用するバリアフリー改修や、水周りのリフォームは暮らし心地を向上させる近道となります。
下記の画像は、築70年以上のお住まいです。天井や建具は既存のまま残し、床を無垢板で張替え、漆喰壁を漆喰で上塗り。ダウンライトを追加。漆喰の白と新しい無垢床が明るい空間になりました。長い間、誰にも使わていなかった実家の2階に、60代の息子さん夫婦が越してきます。最近は実家をリフォームする方が多いですね。
完成宅を見ると、築年数が経った家こそ自然素材でリノベーションを行うのが理に叶っていると感じます。良い写真が撮れます。
既存の物を残し活かす入政建築のリノベーション
注目は、「愛着がある」ということ。
愛着を持って住んできた家は、古くても大切に手入れされていることが多いです。しかしながら、暑さ寒さや間取りの不便さが問題となるところ。
まるで新築そっくりにリフォーム・リノベーションすることは他社でも可能。ですが、既存の柱や壁を大切に扱い、それらを残して活かすことは、経験を積み重ねた大工と建築士がいる工務店だからこそできる仕事になります。もちろん同時に、暮らしの基準を現在の基準まで向上させながら新築さながらの便利さも必須。
何を残して、どこを新しくするか?
仕上がった時の既存部分と新しい素材が混ざり合う具合は、建物状態や施主さんの予算、建物への想い次第になります。入政建築サイドでは、トータルで建物を内外共に判断していきます。修繕はもちろん、お住まいがより良くなる新たなご提案もさせていただきます。これが建物に新たな価値を加えるリノベーションです(リフォームでは、初期状態に原状復帰させることに留まります)。
現在、リノベーション依頼の多い昭和40年代の建物は、和モダンに寄せると新旧が融合して素敵になります。昭和の建物はもともと和風が多く、令和からすると洋間もレトロ。そこに現代の仕事を加えます。インテリアも和モダンを意識して揃えると、しっくり暮らしやすくなると思います。和モダンは取り入れやすいのではないでしょうか。
正直なところ、何処まで新しくするのか、どれを残すと最善な仕上がりになるかは予想がつかないところでもあります。
また、工事途中で設計や現場監督の提案で変更となることもあります。工事が進んでいても、最良最善と考えることをご提案・実施する方針です。
どんな空間になるのか?その空間が持つ独特の雰囲気になりますので、空間を施主さんがどうとらえるのかは楽しみでもあります。建物の長い時間の経過を知る施主さんは、私たちとは違う何かも感じられることでしょう。
【入政建築リフォーム・リノベーションの原則】
1.国産無垢材、漆喰などの自然素材を使います
2.断熱改修などエコな暮らしを考えます
3.現状の暮らしの悩み、住環境を改善します
4.収納計画など細かい要望にきちんと対応します
5.工事終了後もアフターケアでお客様とのつながりを大切にします
広報 すずき