住宅の設計は、知識だけは、習得できません。
とにかく場数を踏むことが大切です。
新入社員の髙林くんと一緒にプラン練習しました。
(上の画像は、髙林くんのプランではありません。。。)
実際に建たなくても、とにかく手を動かす。考える。
暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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「間取り」と「プラン」は、似て非なるもの、というお話。
住宅雑誌や、住宅情報誌を見ると、間取り図がのっています。
なので、間取りを考えるのが、建築設計の仕事だと勘違いされてる方がほとんど。
「間取り」
→建物や部屋の内部の配置やレイアウトを指します。
「プラン」
→①敷地条件から、建物の配置を決める。②建物の骨格(グリッドや構造、吹き抜け、階段)を決める。③内部のレイアウトを決める。(間取り)
間取りは、一番最後なのです。
間取りを一番最初に考えると、家はどんどん大きくなります。
(大きいことが悪いことではありません!)
ここに、これがほしい。ここにも、これがほしい。の連続で、建築費だけが膨らみます。
さらに、外部の状況を無視して、家を計画することになるので、住環境として魅力的ではなくなってしまう可能性も高まります。
予算の中でいかに、効果的に住環境をつくることができるのか。が一番大切。
設計の仕事は、プランをつくること。間取りをつくることではありません。
敷地条件の中から、建物配置の最良の位置を探し、敷地いっぱい効率よく内外の秩序をつくることを指します。
間取りだけを考えるなら、敷地は不要です。
住む人が、心地良い暮らしが送れるか。
外部からみて、素敵な家になっているか。
外部と内部の関係性。そこを考えるのが、プランで一番大切なところです。
建築家秋山東一さんの言葉に、「間取るな、危険」という言葉がありますが、
間取りを考えるのではなく、プランをしなさいということ。
そんなこと言いながら、間取りの勉強もかかせませんw
こんな本で勉強しています。
間取りは、この一冊でOK。わかりやすく解説もついています。ぜひよんでみてください。
そうか。間取りは、敷地が関係ないから、本にするにはピッタリですね!
その敷地に家を建てようと思う人でないと読まないよね。
「プラン」を勉強するいい本がないのは、そういうことかもしれない。。。