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冷蔵庫の位置はどこ?【浜松市工務店】

2024.08.29

最適と思われる冷蔵庫位置は?

冷蔵庫位置は、「使い勝手優先」か「見た目優先」かによって大きくキッチンの「入口」と「奥」のふたつに分かれます。「入口」なら家族も使いやすいのですが、冷蔵庫の存在感には開き直るしかありません。冷蔵庫を開いた時にリビングのお客様から中が見えちゃっても、まあ仕方なしということもあります。

一方、キッチンの「奥」の場合は、冷蔵庫の存在や中身を隠すことができます。しかし、「奥」に入り込んだところでは家族が使いにくく、調理している人の邪魔になる可能性もあります。

素敵なキッチンのはずなのに、生活感が出てしまう問題

多くのお住まいでLDKが一つの空間になった現在、キッチンがリビングから雑然と見えてしまうことを不満に思っている人はいませんか?

一般的なキッチンの背面の様子

その原因、まずは冷蔵庫なんです。例えば、食器棚と冷蔵庫を並べると、幅も高さも凸凹。きれいに片付けていても、リビングから見た時には雑然と見えてしまいます。

必然的に見えてしまう電子レンジや炊飯器などの家電製品についても少々問題ありなのですが、お気づきの方は、家電の色を統一したりデザインのかっこいいものを選んでいますね。

私も、最低限キッチンに置いた時に悪目立ちしないようなものを選ぶようにしていますが、たまに使うものは少し離れた納戸に収納しています。しかしこれですと、面倒で使わなくなったりその存在事態を忘れてしまうこともしばしば・・・

冷蔵庫が奥の事例

こちらは、キッチン背面をスッキリ見せるリフォームを行ったY様のキッチン(リフォーム前画像)。対面式キッチンの向こう側はダイニングとリビングです。キッチン奥の冷蔵庫は、コンロ前の壁でダイニングからは見えにくい位置にあります(買い物帰りの際、勝手口からの動線が便利だから冷蔵庫が奥なのかも?)。

キッチン背面収納を壁一面に。生活感を排除する造作/浜松市中央区雄踏町

冷蔵庫が入口の事例 

こちらは入政建築で要望の多い対面式キッチン。一般的に、「背面収納」と「冷蔵庫」の『奥行き・高さ』は合いません。そのため、入政建築では冷蔵庫に側板を造作して冷蔵庫の指定席を造ります。天井までの側壁があることで、LDからのキッチン背面の見え方がいくらかすっきりと見えます。

冷蔵庫側面に板壁を付けて凸凹を緩和

冷蔵庫が見えない間取り事例

こちらは、リビングから見えない場所に冷蔵庫位置があります。

南北の暮らしを愉しむ家/浜松市浜名区三ケ日町

キッチンの方まで回り込むと、冷蔵庫位置が確認できます。

このように、造作や間取りの工夫で使い勝手の良さはそのままに、冷蔵庫位置を隠すことができます。

次のキッチンでも、冷蔵庫が見えません。

1.5階の小さな平屋で豊かに暮らす/浜松市浜名区東美薗

キッチンから見ると、観葉植物の白い壁向こうが冷蔵庫位置になります。キッチン内に入り込んでいないため、家族には使いやすい位置です。調理する人にも近い横移動になります。リビングからは階段後ろの壁でまったく見えません。

キッチンに隣接するウォークインのパントリー

広々と見せるキッチンの代表と言えば、アイランドキッチンです。隅々まで見えてしまうこのキッチンで生活感をなくすためにはパントリーが必要です。次は使いやすいウォークインパントリーの間取り例です。 

こちらは、ウォークインパントリー(食品庫)をキッチン横に配したものです。そこに冷蔵庫を入れ込み、その存在ごと隠してしまいます。

ただし、この大胆な方法は、家プランづくりの最初から検討します。キッチン形式と共に家づくりの要になるからです。

冷蔵庫をパントリーに隠すと、LDから見た時のキッチンを家具のように見せることができます。ウォークインタイプのパントリー(食品庫)には、食器や食料品まで収納できるため、LDKをより広々とすっきり見せることができます。パントリー内には、壁付けに天井までの奥行き浅めの棚の造作をおすすめ(パントリー内ならDIYでもいいです)。ウォークインパントリーには、2~3畳の広さが必要です。

先ほども触れましたが、便利な家電製品は年々増えています。コーヒーメーカー、ブレンダー、ソーダストリウム、トースター、電気圧力鍋、電気ケトル、ホットサンドメーカー、ホットプレート、ホームベーカリーなど、日々使うものもあれば頻度の少ないものもあります(でも必要)。これらを見せたくない場合は、すぐに取り出せて片付けることができる背面棚が便利です。使用頻度の高いものを、腰から下になる低い部分に配置します。電子レンジまでこの下段に設置する方も居ます。こちらであれば、リビング側からは見えにくくなります。

パントリーに冷蔵庫を入れ込むことでの注意点は、シンクやコンロから冷蔵庫までの動線が長く伸びないようにすること(長すぎると作業効率が悪くなります)。そしてパントリーには敢えて扉を付けないこと(カーテンがおすすめ)。或いは、引き戸にオープン状態にできる仕様にします(閉めたい時だけ閉めるということ)。

玄関とつながるウォークスルーパントリー 

次の対面式キッチンでは、コンロ横の壁の向こうが冷蔵庫位置になっています。正面の引き戸の向こうが玄関土間なので、買い物から帰って冷蔵庫までの動線が最短になります。買い物帰りの収納を楽にする、通り抜けられるパントリーです。こちらは家族用の出入口。どちら方向からも使えるのは便利です。

洗濯動線の良いサンルームのある家/浜松市中央区神ヶ谷町

パントリーは玄関や洗面脱衣室などとつなげて回遊できるようにすると、家事楽な動線が生まれます。自分好みの家事スタイルから間取りを考えてみるのもいいですね。

キッチンは見せるけれどキッチンの他は隠す

キッチンをすっきり見せるためにパントリーを設けたい場合は、キッチン配置とパントリー(食品庫)を、間取りプランの優先事項としてあげておきましょう。家づくりでは、家事動線の優先順位は高くても、パントリーについては希望しない限り提案してもらえないことがほとんどだからです。

パントリーなしで、キッチン内に冷蔵庫をうまい具合に配置し、使い勝手と広々空間をかなえようとすると、全てがうまく行くキッチンはなかなか難しく費用も掛かることに気づきます。結局は、冷蔵庫をパントリーに入れ込む方が早道。特にキッチンを広く見せたいけれど、1階の面積が小さめという場合には、パントリーがよさそうです。

すっきりキッチンへ近づく方法をご紹介しました。

広報 すずき

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