住宅の「瑕疵保険」をご存じでしょうか。
瑕疵≒欠陥
図面通りの性能をキチンと確保し、
施工後10年間で瑕疵(欠陥)が発見されれば、修繕費が負担される。
住まい手を瑕疵から守る大切な保険です。
今回は、瑕疵保険の範囲や、具体的なメリットをお伝えします。
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4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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建物の性能は、耐震性能、温熱性能、雨水侵入防止性能などがあげられます。
可視化されている性能は、耐震性能と、温熱性能の2つ。
いりまさの家は、耐震等級3、温熱等級5以上を標準にしています。
図面上で上記の性能をうたっても、工事が図面通り施工されないと、計算通りの耐震性能・温熱性能を発揮するとができません。
その性能を確実に確保するために、2009年10月1日から、瑕疵保険への加入が義務化されました。
瑕疵保険とは?
瑕疵保険は、新築住宅やリフォーム工事において、施工後に発生する欠陥(瑕疵)に対する保険です。瑕疵とは、構造上の問題や設備の欠陥など、建物に隠れた不具合のことを指します。日本では特に「住宅品質確保促進法」に基づき、新築住宅の購入者を保護するための制度が整備されています。
瑕疵保険の対象範囲は?
瑕疵保険の主な対象は、構造耐力上主要な部分(基礎や柱、屋根など)や雨水の浸入を防止する部分(外壁、窓枠など)です。これらの部分に欠陥が発生した場合、修理費用が保険でカバーされます。
日本では、新築住宅を販売する業者は瑕疵保険に加入することが義務付けられています。この義務により、住宅購入者は一定期間(通常10年)にわたり、住宅の欠陥に対して保護されます。
瑕疵保険のメリットは?
住宅購入者は、欠陥が見つかった場合でも修理費用の負担を心配する必要がありません。
施工者にとっても、瑕疵を未然に防ぐことができます。
入政建築では、JIO(株式会社日本住宅保証検査機構)で瑕疵保険に加入しています。
通常の瑕疵保険の検査は、3回検査(基礎配筋検査・構造躯体検査・完了検査)が一般的ですが、5回検査に入っていただいています。
1回目→基礎配筋検査
配筋が正しく施工されているかどうかの検査を実施しています。
2回目→構造躯体検査
耐力壁や、構造金物が正しく施工されているかチェックします。
3回目→断熱材検査
断熱材が適切に施工されているかチェックします。
4回目→外装下地検査
外壁の中の下地に、不備がないかチェックします。雨水が外壁内部に入っても、すみやかに排水される構造になっているかをチェックします。
5回目→完了検査
図面通り施工されているかのチェックをします。
耐震性能→①基礎配筋検査②構造躯体検査
温熱性能→③断熱材検査
雨水侵入防止措置→④外装下地検査
図面通り施工されているか最終確認→⑤完了検査
一般的な3回検査①②⑤で実施します。これだけでは、耐震性能だけの担保になります。
①~⑤の5回検査は、耐震・温熱・雨水侵入防止性能を網羅した検査体制。
工事人の感覚と、設計者の感覚は違います。
工事人は、自分たちが工事がしやすいように解釈しようとするし、
設計者は正しさを追い求める。
正しいことを、施工しやすいように考えることが、ミソ。
図面は、机上の空論になることが多いのが、建築現場です。
図面上で表現されている強度が担保される施工方法を決めていく。
この調整が一番大事。そこを一緒に考えてくれるのが、JIOさん。
工事に不具合(認識の違いがほとんど)が、あれば随時対応することが、
結果として、お客さまを瑕疵から守ることにつながります。
工務店側も、施工精度が格段にあがります。
性能を担保するためには、自社の目だけで足りません。
JIOさんのような第三者が、建物を検査することは必要不可欠。
JIOさんと共に、いりまさの建物の質をもっと上げていきます。