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北海道で、建築を学ぶ旅-1日目-

2024.08.24

夏の北海道に出かけています。

湿度が少なく、涼しい。(曇りのせいか?)

今回は、井端設計道場に哲さんと髙林くんと参加。

建築は、その場所にいって体験しないとわかならい。

いかせていただける様々な環境に、感謝して。

本日は、一日目の模様をお届け。

暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。

4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。

(*タグで絞り込み→「4代目」を選択すれば、ブログがのぞけます。)

今回は、設計道場と名前はついていますが、即日プランはなく、見学体験のみ。

1日目は、2つの住宅を見学しました。

1つ目は、上遠野徹(かとのてつ)さんという建築家の自邸を見学させていただきました。

1968年に建築された建物とは思えない・・・。

モダニズム建築は、普遍的な魅力を感じます。

外部は、コールテン鋼の鉄フレームに、煉瓦積みの外壁で仕上げています。

築56年の家なので、ガラスや設備、内装も施工当時から変わっていると説明を受けました。

外部の煉瓦は、ほぼノーメンテナンスかも?56年の経年変化も味に変わっています。

こちらのブログに詳しくのっていますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。

https://bunganet.tokyo/katonotetsu/

上遠野さんの自宅兼事務所(現在は、息子さんが設計事務所を継がれています)がお隣にあって、そこの風景も美しかった・・・。

56年で、植物も育ち、建築以外の環境もすごく魅力的でした。

自然の管理も、魅力的。目には見えない膨大な時間と苦労が感じられました。

建物と建物の間の、外部空間が気持ちよかったです。

次は、

株式会社丸三ホクシン建設の専務取締役の小林さんの家を見学。

井端先生の設計で建築された家です。

家+カーポート、玄関アプローチ、作業小屋が一つの大きな屋根でついているシンプルな形状です。

家のLDKの半分は、土間空間。

薪ストーブがあるので、風除室となるような玄関部分はなく、ワンルームのおおらかな空間。

土間から簡単に、外部にもでれるので南側の庭に出るのもラクチン。

外部デッキはないですが、その代わり内部の大きな土間空間が、暮らしを豊かにしてくれています。

夏は、半屋外になり、冬は、暖がとれる。

2階は、個室群になっています。

階段上がると、ホールのような2畳ほどのDEN空間があります。

天井は、構造材をそのまま見せているので、解放感があります。

この階段ホールから、各居室にアプローチするのですが、息が詰まらないように工夫がされています。

線と面の使い方が、秀逸すぎます・・・。

シンプルですが、無理がなく無駄がありません。

「家の本来の在り方は、暮らしながらつくっていくものだと思っています。」っておっしゃっていた井端先生の言葉通り、

内外装は、様々な素材で、一面一面チグハグに、まとめられています。美しい・・・

材料がぶつかったり、重なる部分の処理も、美しい・・・

アプローチ部分の天井だけ、格子板が設えてあります。

ポストもかわいい♡

板をとめる際にダボ穴をあけて、ビスでとめます。

そのダボ穴も、そのまま。ダボ栓はしない。

トイレの板を止付ける、ダボ栓はフックとして利用しちゃっています。

暮らし方って、人によって違うし、もしかしたら、住む人も変わっちゃうかも。

その人それぞれの解釈で、楽しみながら住んでください。「なんでもあり」ですから。

そんな、作り手側のメッセージを感じる住宅。素敵すぎませんか。

(*魅力的なプランニングがベースにあってのこと。プランニングに魅力がなければ、この感覚も生まれません。)

建築屋さんは、キレイにまとめるのが仕事。それがプロの仕事でしょ。っていうのが一般的な解釈。

大切な人との時間を、大切にできる自分らしいおおらかな家がほしい。

そうであれば、キレイにつくること以外の価値を建築で提供できるんじゃなかろうか。

入政建築でも、できることはたくさんあります。

魅力的で普遍的なプランニングと、常識にとらわれない自由な作り方。

それは、贅沢な素材を使わなくても、実現できます。

建築的な価値のようにみえる「キレイな世界」だけではない、もっと魅力的な世界を再認識しました。

二日目に続きます。

PS.

午前中に時間ができたので、エスコンフィールドにいってきました。

ワクワクする球場でした♡

この球場で、野球がみたい。また一つ夢ができました~

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