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北海道で、建築を学ぶ旅-2日目-

2024.08.25

夏の北海道に出かけました。

1日目は、「魅力的で普遍的なプランニングと、常識にとらわれない自由な作り方。」を学びました。

本日は、2日目の模様をお届け。

暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。

4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。

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2日目は、アントニオ・レーモンド設計の聖ミカエル教会を見学しました。

1960年建築の建物・・・。力強く残っていました。

木造と、コンクリート造の混構造の教会は、日本ならではの建築工法ではないでしょうか。

丸太でできた強靭な構造は、コンクリートによって支えられています。

コンクリートも、斜めに配置され、隙間は、開口部とし自然光をうまく取り入れています。

床も、コンクリートの洗い出し仕上げ。簡素でありながら、高耐久な素材を使って高寿命な建物になっています。

使われている木材は、すべて北海道で手に入る松材のようです。

内部に入ると、静寂な空間が広がっています。

十字架が掲げられているのは、東側。

朝陽が、神々しく室内に降り注ぎます。

十字架が掲げられている壁は、平面的にアールになっています。

独特な屋根形状は、この丸太で仕上げたトラスの形状になっています。

丸太のトラス組みは、圧巻。つくり手の熱がそのまま伝わります。

次に訪れたのは、井端先生が設計をした、MEON農園。(井端建築の聖地的な場所)

今まで、3回ほど訪れていますが、いつきても感動する建物。

井端先生の解説を聞きながらのカフェタイムは、最高な時間。

「この建築は、庭の背景としての建築なんだ。」

「コンクリートの壁をたてて、そこに居場所をつくっていく。」

人が歩く部分は、タイルを置いて、植物があるところは、土のまま。

大自然は畏怖を感じますが、人間が管理した自然(庭)は、心地よい場所になります。

庭は、人間が自然と共生するために必要です。

家の庭も、スケールは違いますが、本質は同じだと感じました。

自然と共に豊かに暮らすには、「庭」は必須ですね。

庭の中は、人間が管理する。管理をすると、空間になり、その場所自体が居場所になりえる。

建物の内部は、庭を鑑賞する最高の居場所になります。

平屋の素敵な建物は、シンプルな形状。

北海道産の丸太を使って、空間を構成しています。

構造がそのまま空間になっています。

入口部分は、絵画のように、材料を重ねて仕上げています。

奥行を感じられ、入るワクワク感を演出してくています。

住環境が浜松より厳しい北海道では、自然との向き合い方が若干違います。

自然から身を守りながら、外とどのように関わり合いをもつのか。

自然と共に豊かに暮らせる建物をつくるヒントが、たくさんある旅になりました。

PS.

お昼は、サッポロビール園にてジンギスカンをいただきました。

昼から、お腹がはちきれそうでした~

写真は、1日目の見学先である家の家主、小林さん。

2日間、大変お世話になりました。

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