入政建築の地元にはTOCLASさんがあります。工場南側の道路は私が毎日のように使う道ですが、この塀の中?に入るのは初めての機会。今回、業者さんを通じて代表の新野と工場見学にうかがいました。
個人的には、「TOCLAS」というより「ヤマハ」という社名が未だ印象に残っている世代です。「ヤマハリビングテック」から「TOCLAS」になり10年(昔々は「ニチガク」とかウチの親は呼んでいたものですが、どういう字だったのか?あやふやな記憶です。たしかピアノ工場時代でしたか)
正面玄関から入り、まず会議室で会社概要のスライドを拝見。1887年「ヤマハ」→1991年「ヤマハリビングテック」→2013年「TOCLAS」と、歴史がある会社です。現在は、キッチンと浴室をゼロから製品に仕上げる製造工程全てがこちらの工場敷地内で行われる地元浜松の企業です。
工場内では、人造大理石のキッチン天板が大きな型から造られるところやキッチンシンクがプレスされるところ、キッチン部材を均一に手作業で丁寧に仕上げる工程などを順に見学させていただきました。大きな工場の中にはポツリポツリと職人さんがいて、私が想像していた流れ作業の工場とは似て非なるものでした。商品は発注された「邸」ごとに造られているとのこと、つまり在庫ゼロ。型に流しいれる職人、塗装をする職人など「職人」と言う呼び名が使われているのも印象的でした。それぞれの作業は危険と隣り合わせ、冷房が効きにくい工場内の作業は大変そうと感じました。この日も猛暑。
(因みに、ここまで工場内は撮影禁止で写真がありません)
工場内ツアーの最後に、人造大理石のコースターづくりを体験。こちらのキラキラ光る粉や粒を混ぜて好みの色を造ります。カップの中に混ぜるだけの簡単な作業です。コースターの出来上がりは1カ月後。人造大理石のコースターは大人でもちょっと楽しみです。
次はショールームへ。本社のこちらは業者向けで、一般のお客様は立ち入ることができません。会議室が並ぶ長い廊下の扉のひとつを入ると大空間が広がっていました。展示されているキッチンも贅沢な雰囲気のタイプばかり。
ショールームは楽しいところなのですが、良いものを知ってしまうと予算がかさんでたいへんなことになることがあります(出かける前に予算を決めて行かれることをおすすめいたします)。扉材は塗装されたものを見て触れてしまうと、シート貼りはちょっと…なんて生意気にも感じてしまいました。建築側としては、変えが利く設備ではなく変えられない家の躯体などそのものに予算を掛けてほしいところですが・・・まじかに目に見えるもの、触れられるものにはなかなか勝てません。ショールームは素敵なところです。
TOCLASさんと言えば、人造大理石カウンターとボウル(シンク)の一体計のデザインが特長。こちらのキッチンはハイバックタイプで、立ち上がりがあります。つなぎ目が無いため、汚れがたまりにくくお手入れが簡単だということ。人造大理石は熱いものを直置きしても大丈夫だし、汚れたら日常的に研磨剤できれいにできます。カラーが選べるという点がステンレスと大きく違うところです。手触りもしっとりしています。
栗原はるみさんのキッチンワゴンを見つけました。テーブルとしても使える広めの天板も人造大理石。直接パン生地をこねたることもできます。下段の収納量も半端ない。これは一人暮らしにも便利かも。
ミーレの食洗器が入っていました。海外製はメーカーキッチンだと入る入らない問題がたまにあります。営業さん曰く、ひと手間かければ入るというお話でした。
置いてありました!昔懐かしいマーブルシンク。この大胆で自由な形と大きさに時代を感じます。15~20年前くらいでしょうか。ホームパーテイーと言えばアイランドキッチンでしたね。
ショールームの終盤、TOCLASさんの歴代商品が展示されていました。こちらのオルガンが最古かと思いきや、始まりは意外にもプロペラを造ったことからだそう。後に船舶、そしてその素材FRPから浴槽を造りはじめます。家具を造っていた時代も。
現在は、お客様の「まいにち」と暮らす。社名は「ヤマハ」から「トクラス」へ。
工場見学の最後には、なんと入浴体験が待っていました。どこへ来てしまったかな?と一瞬思うお部屋が入口です。ホテルの大浴場前の待合室のようですね。こちらにバスタオル、入浴剤、アメニティが準備されていますので身ひとつで入浴できます。お風呂上がりのドリンクサービズもうれしい。
浴室は一日の疲れを取り、心を癒してくれる場所。お風呂好きにはうれしい体験サービスです。これだけ浴室の数が揃っていると、いかにも体験専用で入りやすいかと思います。
素敵なお風呂で毎晩いやされたら、きっと明日も頑張ろうと言う気になれます。こちらでは、9台のシステムバスルームの中から選んで入浴体験ができます。家族で別々の浴室を使うのもあり。サイズやデザインが異なる素敵なバスルームたちです。
脱衣室には扇風機がついて、素敵なホテル並みでした。
こちらの中央だけ違う浴室壁デザインは、浴室を広く見せる効果があるそうです。難しい技術らしいです。言われてみると…そうかも。
カタログのような写真になりましたが、実際の浴室写真を撮らせていただきました。この日、準備されたお風呂には実際にお湯がはってあり、もくもくと湯気が上がっていました。
人造大理石でなくふつうのFRPの浴槽でも困ることはありません。しかし、ジャグジーや滑らかな人造大理石のバスタブだったら、なおうれしい。家づくりのこだわりポイント、お風呂にしたい方いかがでしょうか?
TOCLASさんの入浴体験日は、10/26(土)。ご希望の方は入政建築までお問い合わせください(0120-307-103 入政建築)。同日は、トクラスフェスタ開催日(10:00~15:30)です。
因みに代表の新野は、こちらのブルーのバスタブで体験入浴しました(入浴前写真)。「気泡が違う」「バスタブの感触がなめらか」と言っておりました。
入浴体験してしまうと引き込まれそうです。ショールームは楽しいところですが、心して出かけましょう。
広報 すずき