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建物をスケルトンにすると、見えるもの。

2024.10.04

大規模のリノベーション工事が始まっています。

「秋になり、工事は幾分しやすくなった。」と大工さん。

解体が終わって、建物のスケルトンがあらわに!

暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。

4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。

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リノベーション工事を進めているOさんの家。

想い入れのある奥さんのご実家リノベーション。

ご夫婦の今の暮らしに合わせて、間取り変更をし、温熱改修もする。

省エネルギーで豊かな暮らしを目指しています。

外部に構造用面材を張ることで、耐震補強も同時に進めます。

今回のお宅は、築36年!

おおまかな解体が終わりました。

屋根以外を解体し、スケルトンにしました。

屋根は、一度手を入れていたので、そのまま利用することにしています。

ここまで、スケルトンにすると、設計上ではみえてこない部分が見えてきます。

例えば、ここ!

梁と梁をつなぐ金物。

36年の間に、ボルトのゆるみが若干生じます。

ここまで解体しないと、金物のゆるみはわかりません。

大工さんが、再度締めながら施工を進めていきます。

(年数が経てば、ボルトのゆるみは生じるもの。)

地面に敷いてあるのは、防湿フィルム。

この上に防湿コンクリートを打設します。

地面からの湿気が上がるのを防ぐため、防湿コンクリートを床下に打ちます。

床が「ぶかぶか」なる原因の多くは、地面からの湿気による下地合板の劣化によるもの。

この施工をすれば、床下からの湿気を抑えることができます。

基礎は、開口部分の一部にクラックが入っていましたが、補修で補える程度のものでした。

地盤も良いし建物も傾いていないので、基礎補強は最低限で済みました。

Oさんの家は、建物内部に柱が多いです。(間仕切りが多ければ、必然的に柱が増えます)

スケルトンにしても、木の量は半端ないです。

この建物は、構造自体は、経済的につくっています。

階高は、≒3000mm(10尺)。(3M柱をまるまる使える寸法)

(*今の、いりまさの標準仕様は、2500mm。500mm低い。階高が低いからといって、リフォームがしにくいというわけではありません。)

梁の高さが、どこでも一緒なので、天井高さを気にせず、リフォームが可能になっています。(この年代の建物は、だいたい同じです)

さらに、柱が多いので、梁の大きさは小さく設計されています。

スケルトンにしないと不明な場所は、必ずあります。

(天井裏や、床下は、特にわかりづらい。)

工事中に、最善の方法を見つけ、補修しながら工事を進めます。

このスケルトンが、どのような姿に変貌するのか。今からとても楽しみです。

次回に続く。

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