昔懐かしい通り土間。家族の暮らしに寄り添う家づくり。70代ご夫婦にふさわしい、落ち着いた和風・大屋根の家。
丘の上の家は眺望がバツグン!
敷地内同居のご両親の家です。1階は生活の場。別棟に住む息子さん夫婦は共働きなので、お孫さんたちは帰宅して夕食までの時間をこちらの家で過ごします。結婚当初に建てたという息子さんご夫婦のお住まい(下画像右)の方には子ども部屋がありませんでした。この建替えでは、2階に二人のお孫さん用のフリースペースを設けました。
メーターモジュールなので和室に6枚畳を敷くと、周囲に半端な余りが出ます。板敷き部分が余りのスペース。通常の6畳より部屋が広いため布団を敷いても余裕の広さ。実際には7畳ちょっとくらいです。
この作業台はダイニングとの中継で、料理の盛り付けや配膳に使います。キッチン側はゴミ箱スペースと食器収納棚にしました。こちらからはすっきりと見えます。
行き止まりが無いので、家の中をぐるっと回れます。どちらからも入れて便利。内部はお持ちのタンスに合わせたスペースを残し、後はきっちり造作。
設計から
以前のお住まいは、昔からよくある二間続きの和室があり、きっちりと部屋割りのある間取りでした。冬は寒く夏は暑いという築年数なりの断熱性能の建物でした。
最初にご両親に入政建築の建物を見ていただきましたが、今まで住んでいた家とは間取りの考え方が随分違って、かなり戸惑われたことだろうと思います。
しかし、見学していただくうちに、職人がきっちり造っていることや、自然素材の気持ちよさ、冬の暖かさなどの点で、随分と気に入っていただくことができ、今回の仕事に繋がりました。打合わせを重ねて設計が出来上がる頃には、住まい手さんに入政建築の家づくりというものを理解していただくことができたと思います。
こちらは、住み始めると変則の2世帯住宅になります。玄関土間と息子さんご夫婦のお住まい1階部分ガレージがつながり、2階のバルコニーからも行き来が出来ます。施主さんと造り手が知恵を出し合いできあがりました。