季節のうつろいが感じられる家って、いいなと思います。
今回は、ぼくの家「Sukura-3」の春の風景を通して、“家と自然”について感じていることを書きます。
暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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春の訪れは、毎年ふとした瞬間に気づかされます。
今年も、出張から帰ってきたら、桜がほぼ満開に。
曇り空の下でも、しっかりとその存在を主張する花びら。
晴れていればもちろん気持ちがいいけれど、春の空って、案外こういう曇りの日が多いですよね。

足元の原っぱも、少しずつ緑を取り戻してきました。
この庭は「自然のまま」を活かすように、雑草ばっかり。(芝ではなく、原っぱと呼んでいる)
土の状態や水はけ、木の間隔など自然によってちょうどいい距離を保ちながら、バランスのいいところで落ち着いています。

そして、この季節になると特に感じるのが、Sukura-3(ぼくの家)と桜の相性の良さです。
杉板の外壁は、季節や天候によって表情を変える素材。
杉板張りの外壁は、年を重ねるごとに風合いを増していく素材。
そこに季節の植物が加わると、建物がまるで風景の一部のように感じられますね。
「家を単体で設計する」のではなく、「庭や周囲の環境と一体で設計する」のは大切です。
二つのデッキ、それぞれの居場所
Sukura-3には、屋根のないデッキと屋根のあるデッキの両方があります。
それぞれに明確な役割があって、季節や天気に応じて“使い方”を選べるようになっています。
まず、屋根なしのデッキは、いい季節には最高の居場所です。

見上げれば満開の桜、足元には花びらが舞い、五感で春を味わえる特等席。
雨が降っていたら?
そのときは無理して外に出る必要はありません。
室内から眺める桜もまた、いいものです。
「自然とともに」とは、自然に近づきすぎないことでもあると思うのです。
一方で、屋根ありのデッキは、洗い場や物干しといった“暮らしの裏方”を支える場所。
雨の日でも気にせず使えるこのスペースは、日々の生活において確実に頼れる存在です。

二つのデッキ、それぞれの役割と居心地。
両方があることで、暮らしの選択肢が自然に広がり、無理なく「外」とつながる時間が生まれます。
人の手でつくった家と、自然。
そのちょうどいいバランスが、この家にはあるのかもしれません。
(このバランスを保つのも、人の力がいります。)
屋根のある場所、ない場所。内と外。生活と自然。
その間で、暮らしはもっと自由で、豊かになる気がします。