「3LDKの間取り」「30坪の平屋プラン」
家づくりを考えはじめたとき、まず目に入ってくるのは、こうした“間取り図”です。
「3部屋もあるじゃん!」「洗面脱衣がちょっと小さいよね」
「キッチンはもう少し広くしたいな」「和室もつくりたいなぁ」……。
でも、その“間取り”、家をつくる敷地に本当に合っているのでしょうか?
あなたの暮らしに、本当にフィットしているのでしょうか?
暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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要望を形にする一番手っ取り早い方法-それが「間取り」
「寝室は8畳」「子ども部屋は2つ」「LDKは広く」……
住まいに対する要望を聞き、それをそのまま“間取り”に落とし込む。
これは、要望を図面にするうえで、もっとも簡単な方法です。
でも、要望を“間取り”で満たそうとすると、家はどんどん大きくなっていきます。
暮らしに本当に必要な広さではなく、
「希望をすべて詰め込む部屋数」が優先される。
その結果、建物は大きくなり、コストも増えてしまいます。
多くの設計者は、「間取り」で設計している
これは、業界の構造としてよくある話。
多くの設計者は、「間取り図」から設計をスタートします。
お客様の要望をヒアリングし、それを“部屋”として整理。
部屋を並べて、廊下でつないで、完成──という流れです。

*間取りのイメージ図
aisuの家は、「間取り」では設計できない。
aisuの家は、そもそも大きさと構造があらかじめ決まっている家。
そのベースは、コンパクトでシンプルな構造体。(6M×6M)
つまり最初から、“広さ”で解決することはできない家なのです。

だからこそ、「間取り」では要望を満たすことができません。
必要なのは、“プラン力”。
(=視覚的な広がり、外との関わり、フレキシブルな用途で使える空間の工夫…)
内部は一定の構造の中で、外をうまく使いながら、
コンパクトでも広く感じられる暮らしをデザインしています。

秋山東一先生の名言-「間取るな、危険」
師匠である建築家・秋山東一先生の言葉があります。
「間取るな、危険。」
部屋を割り振るだけの設計では、
敷地の個性も、わくわくするような暮らしも、見えてきません。
この言葉を、ぼくはこう解釈しています。
→
敷地の中に、一定の堅牢な構造を考える。
その構造体の中は、ワンルーム。
その中を、仕切るか・仕切らないか、を決めていく。
部屋を連ねる方法は、ワンルームになりにくい。
大きなワンルームの構造が最初にあることが大切。

aisuの家は、この考え方がベースになってできています。
*一定の堅牢の構造→aisuの家の場合6M×6M
aisuの町角C区画-敷地から考えたプラン
「aisuの町角」C区画での、aisuの家のプランを生み出しました。
C区画は約90坪。
平屋の建築も可能な、ゆとりある敷地です。
可能性を探るために、aisuの家ではないですが、
平屋の注文住宅プランもあわせてご提案しています。
どちらも、この敷地だからこそ成立する「プラン」。
“間取り”ではなく、敷地と構造から考えた暮らしの提案になっています。
このプランづくりを見学会で体感できます。
4月26日(金)、27日(土)に開催される「家づくりまるごと見学会」では、
C区画に生まれたプラン案を初公開する予定です。
ただ部屋を並べただけの「間取り図」とは違う、
敷地の可能性を読み解いて生まれた、暮らしのプランにぜひ触れてみてください。
(※C区画を検討していない方のご参加も大歓迎♡いりまさ建築の家づくりの考え方を知っていただける機会になります。)
構造から空間が決まり、
その限られた空間の中で、暮らしを“ジブンらしく”デザインしていく。
その制限(構造)があるからこそ、外とつながる暮らしが可能になり、
暮らしに“ワクワク”が生まれます。
それが、aisuの家が大切にしているポイントです。