O様ご夫婦は、現在のお住まい(右)を長男夫婦の建替用地として譲るために、同敷地内にあり数年間空き家になっている方の家(左)を、リフォームして夫婦の住まいとすることにしました。
新築の建物計画と配置をまず考えた上で、親世帯のリフォーム開始となりました。今までO様邸の進入路だった南側駐車場(写真手前)が閉鎖となるため、新しい子世帯と共に進入路が北側へ変更となります。そのためにアクセスしにくくなる現在の南玄関の移動と、老朽化した水廻り、リビングの改修(和室→洋室)をしました。※本ページではリビング改修を主に掲載
リフォーム内容≫リビング改修(和室→洋室)、水廻り改修、玄関の移動
和室(客間)を洋室(リビング)へ
日当たりの良い南の和室をリビングにしていましたが、洋室にして使いたいとのこと。
洋間に違和感なく仏壇を置く方法
もとはL字に縁側の付いた8畳間でした。仏間を残しながらフローリングとソファの生活をしたいとのことでした。仏壇を使う際には、座布団を敷いて違和感のないようにフラットな4畳の畳コーナーを設けました。冬にはちょうどこたつを置けるくらいのスペースで、寝転がったり多目的に使えます。
新築の際でも、格式ばった客間的な和室を設けるよりも、リビングの一部を畳敷きにする方法は取り入れやすいと好評です。
水廻り動線の変更
★洗面所を通る動線を変更しました
「洗面所↔トイレ」という動線は好みでたまにあるのですが、O様邸の場合はちょっと特殊。リビング↔トイレ前廊下↔洗面所↔キッチンというように洗面所を通路にして繋がっていました。用のない洗面所を通らずに繋がるように階段下の収納をひとつつぶして通路としました。収納を取るか動線を取るかという選択でしたが、収納は足りているとのことでした。洗面所の機能が独立して落ち着いて使えるようになると思います。1階全体的にはすっきりと回遊できる間取りとなりました。
キッチンリフォーム
既成キッチンの入替えと内装リフォームをしました。洗濯物干しデッキ増設に伴い、勝手口と腰窓を掃き出し窓にしました。
南向き玄関を東向きに変更
こちらの玄関ポーチだったところは収納部屋に。玄関ホールは、そのまま玄関入口を90度東へ移して新たに玄関ポーチを増設しました。
靴箱と収納を揃えて造作し、玄関ドアは木製片引き戸にしました。内外ともに木のぬくもりある新築のような空間になりました。新しい進入路っである北道路からも玄関位置が視認できるようになりました。
敷地内同居の建物、位置関係
子世帯との関わり方を考慮するとともに、親世帯の玄関廻りへは新しい子世帯と同じ壁材を使い統一感を出しました。