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素材は、経年変化を考えよう。-入政建築の素材選びの考え方-

2020.08.25

こんにちは!

浜松市では、連日暑い日が続いている今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしですか?

現在工事中の新築の家です。@浜松市西区神ヶ谷町

現場の大工さんも、あまりの暑さに日除けを設置してました!さすがです。

本日は、入政建築が素材を選ぶ時の基準をお話しさせていただきます。入政建築の材料に対する考え方は、一般的な建築屋さんと考え方が異なります。一般的な建築屋さんの素材選びのポイントは、「経年変化しずらい」「掃除しやすい」「傷がつきづらい」「施工しやすい」これを完結にまとめると、、、

→早く工事ができて、クレームが出にくい素材。

俗にいう『新建材』という名前でも言われています。多くの建築屋さんは、『新建材』を使います。もちろん入政建築でも、一部使っています。が、多用はしません。

入政建築が提案する素材は、その逆かもしれません。

例えば、床材。

木の床は大きく分けて2通りあります。①無垢の板②表層だけ木を貼った合板フローリング

入政建築では、①の信州カラマツを主に使っています。カラマツは、経年変化で飴色に変化していきます。傷がついても、その傷が味に変化します。汚れが目立ってきたら、削ってリフレッシュすることもできます。

築5年のカラマツの床材です。

②の合板フローリングは、傷がつきづらく、経年変化をなるべくさせない素材です。10年経っても、新品のまま。場所によっては、痛んでみすぼらしくなってきます。削ってリフレッシュはできないので、新しいものを張り替えたくなります。

②の合板フローリング
①の無垢の板(カラマツ)

マンションリノベーション時に、②の合板フローリングから①の無垢の板(カラマツ)に変更しました。経年変化しても、味がでる素材は、結果として永く使うことが可能です。張替えが不要なので、余分なリフォーム費用もかかりません。

人間と一緒で、家も年をとってもらいたいと感じています。

新しいものは、古くなります。新しいものを、新しいままには残せません。

古くなった時に、良くなる素材を選んでいます。入政建築のスタンダードな考え方の一つです。そんな視点で素材を選んだSukura大久保の動画をつくりました。お時間あれば是非ご視聴ください。

設計 新野恵一

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