リビングを広く計画して、来客の際もリビングへ通すプランが多くなっています。独立した客間(和室)をしっかり造る方は極端に減ったように思います。
しかし、それではちょっと寂しい、かといって和室をしっかり造る予算もスペースも?という場合におすすめするのが、リビングに「和スペース」を取り入れる方法・・・ゴロゴロしたい願望の強いご主人はけっこういますよね。
特にゴロゴロ派に良いのが、小上がり段差がある小さな畳スペース。ただごろごろするだけではもったいないので、他にどんな用途に使えるかということを考え、最適な広さと段差を選びます。
フラットな段差のない畳スペースとの大きな違いは、この段差に座ってくつろげること!寝転んだ際にフローリングから少し上がっていると、地べたのような感覚にはなりにくいと思います。同じ空間にソファーに座ってテレビを見る家族がいても、目線の高さが近くなるので抵抗は少ないかと思います。また収納が必要な場合は、段差の部分に収納を計画することもできます。
3畳の小上がり和スペースは、お子さんが風邪をひいた時に布団を敷いて目の届くところで休ませるのに便利だったとのこと。押入れを付けて、客間代わりに。布団が1枚敷けます。
2畳の小上がり和スペースは、洗濯物をたたむ場所専用。造るかつくらないかを迷った際に、あって良かった和のスペース。リビングの角を、使い勝手良くオシャレに演出。
ダイニング横の小上がり和スペースは、小さなお子さんを寝かしながらキッチンに立つのに便利。3畳ほどのスペースですが2つ目のリビング感覚。将来的に寝室として使うこともできそうです。
LDK一続きの空間の中で、リビングスペースを和としたプラン。障子を取り入れると落ち着きが増します。
これら小上がりの和スペースの注意点は、お子さんが小さな場合はこの段差が危ないこと。また、中途半端な5~10センチくらいの高さは高齢者がつまずきやすい高さになります(通常は30~35㎝くらい)。
間取り的にはリビングに占めるバランスに注意しましょう。テーブルやソファー等の必要な家具を置いた完成イメージから、和スペースの大きさ(配分)を考えましょう。
人が見て心地よくくつろげる床の見え方は、床面積の1/3と言われています。相当、広いリビングでないとこれはちょっと難しい話かもしれませんが、少し意識してみましょう。
広報 すずき