前回の「小上がり和スペース」との違いはどんなところでしょうか?
段差が無いため、まずつまずくことはありません。小さなお子さんでも危なくないこと。フラットな分、部屋も広~く見えて広~く使えそうです。段差のある小上がり和スペースより気軽に取り入れやすい形と言えます。フチなしの畳にすればソファーを置くような洋風リビングにも取り入れやすくなります。お掃除ロボットも使えますね。
段差が無いための大きな違いは、横になったり立ったりする際に立ち上がりにくいところ。たいてい年齢を重ねてくると足腰がきつくなります(どっこいしょ!ということになりますよね、座る時も)。そして、家族がソファーに座ってテレビを見ているリビングだとしたら、自分だけ低い床面で横になるのは少し気がすすまないかもしれません。ゴロゴロしてテレビを見るにはちょーっと低すぎて見にくいですかね?
また、小上がりでなくフラットを選択するのであれば、ぜひお薦めしたいのが、リビングに隣接させて間仕切りを造ること。開け放てば広々と使えて、必要な時には閉め切るというスタイルは、和室(客間)を造らない家に有効です(完全に独立した和室は、用途がかなり限られてしまいますからね)。
解放時は仕切り戸を壁の中に引き込んで収納。リビングと和スペース空間を一体にして広々と使います。
和のリビングの場合は、仕切れる機能を付けておくと、客間として使え、将来的には主寝室として等の用途が考えられます。
小上がり、フラット、どちらにしてもメリット・デメリットがあります。ただ、何を優先して決めるかというところです。一番にしたいことは何か?それにはどちらが適しているか?将来的にはどうか?どちらにした方がメリットが大きいかということになります。
実際の「フラットな和スペース」は下記の見学会でご覧いただけます。