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自然室温で暮らそう。家を建てるときに知っておきたい、5つのポイント。

2021.01.21

冷暖房の設備に頼らない家が、理想だと考えています。

我慢せずに、自然室温で過ごせたら、気持ちがいいですよね。

夏には、陽射しを遮り風を通す。冬には、陽射しを入れて暖かい環境を作る。昔の日本の家は、まさにそんな家でした。

屋根を大きく出して、陽射しを遮ります。南側に大きな開口部があり、北側も同じように開口部があり、風がとおる計画がされていました。仕切りは、襖のみで開け放つこともできるし、寒くなれば閉じることもできました。

しかし、時代の変化や、欧米の生活スタイルの台頭により、その作り方は徐々に少なくなってきました。個人が尊重され、個室と個室を廊下で繋ぐ形式の家が標準となっていきました。冷暖房設備も進化し、家の中の温度差が大きくなり、ヒートショックを引き起こしたり、家の中でも活発に動きたくなくなったり、、、家の中の総合的な心地よさは、置き去りになってきた気がします。

昔の日本の家の考え方は、素晴らしいです。冷暖房設備がない時にいかに快適に過ごすか。先人たちの知恵はすごい。この知恵を利用して、さらに良い環境を作っていくことを私たちは目指しています。

ポイントは、5つ。

1.南側に大きな窓&軒を設けよう。


南側には、大きな窓を設けましょう。冬は、日射を最大限取り込むことができます。夏は、軒を出すことで、日射を遮ってくれます。風を通すために、風の出口も設けると◎

2.廊下をなくそう!→ワンルーム化

廊下をなくすと、室内の温度差を小さくすることができます。居室と居室を繋ぐ廊下がある形式は、温度差が出やすいです。リビングはあったかいけど、廊下は灼熱だったり、極寒だったり。入政建築の家は、廊下がない家がほとんどです。「個室はあっても、廊下はつくらない。」が鉄則です。

なるべくワンルームに近づけます。すると、空気が循環するため、廊下と居室の極端な温度差が出にくいのです。

3.びおソーラー

びおソーラー HP :https://biosolar.jp/aboutbiosolar/item/

室内には、寒い場所と暖かい場所があります。

暖かい場所は、南側の陽が当たる場所。寒い場所は、北側の陽が当たらない場所です。

陽が当たらない北側の部屋を自然の力で、少しでも暖かくできたら最高だと思うんです。

その設備が、「びおソーラー」です。

太陽で温めたパネル内部の空気を、ファンで床下に送り込みます。北側の居室の温度をあげることができることで、ヒートショックの予防ができたり、冬の朝起きるの楽になったり、冬の換気が効率的にできたり(暖かい外気を取り入れることができます)、、

詳しくは、HPをご覧ください。→https://biosolar.jp/

ただ、太陽の熱を利用するので、雨の日や、曇りの日は効果は期待できません。このあたりが面白いところですね。浜松は、太陽の当たる時間が全国的にみても長いです。この恵を存分に利用しましょう!

Sukura大久保 Sukura3でも体感することができます。

直近の見学会があります。

Sukura大久保「暮らしの見学会」2021年1月30日(土)→https://www.irimasa.net/archives/3186

「完成見学会」Sukura-3 2021年1月23日(土)1月24日(日)

→https://www.irimasa.net/archives/3269

4.住宅の性能をあげる。

廊下をなくして、びおソーラーを完備しても住宅の断熱性能や気密性能が劣っているとNGです。

家の中に暖気を入れても、その熱が外にもってかれてしまうと温度差は解消できません。

入れた暖気を留めておける最低限の断熱性能や気密性能は必要です。

5.庭をつくろう。

庭をつくることは、決して美観だけの話ではありません。夏は、緑が生い茂り、家の廻りの温度を下げてくれます。冬は、落葉しできるだけ家の中に陽射しを届けることができます。

家の工夫や、庭の環境を整えると、冷暖房設備を過剰に使わない暮らし方ができるかもしれません。新築はもちろんですが、リフォームでも同じことが言えます。

家づくりの参考にしていただけると嬉しいです。

設計 新野恵一

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