窓を開けて風を通す時に、「ドア」がバタン!と閉まることがあります。これは、どなたにも経験があることではないでしょうか?
入政建築が建てる家は、ほとんどが造作の「引き戸」。それに比べ一般的な住宅の場合は、「ドア」が使われていることの方が多いと思います。間取りが決まった後に、「ここはどんなドアにしますか?」という調子で営業マンが建具のカタログを広げてくるでしょう?お客様が引き戸にしたい!と言わない限り、全てドアになってしまうような・・・(図面上、既に引き戸にできない箇所があって、今更面倒なことになるからかなぁと思います)。
入政建築にはそもそもそういった建具についてのやりとりがありません。プランの段階で既に建具は「引き戸」としています。だからそれが後になって「ドア」に置き換わりプランが成立することはないということ。もし、引き戸のところがドアになってしまったら、せっかくの動線が寸断されてしまうからです。設計者にとっては大変なことになるわけです。
ドアを選ぶことを楽しみにしている人はつまらないと思うかもしれませんが、「引き戸」のすばらしさを知れば、「引き戸」以外には考えられなくなります。ぜひ、入政建築の完成見学会やモデルハウスで体感してほしいところです。
「引き戸」が都合のよい理由
■引き戸なら省スペースで済みます
開けた時に戸が重なる「引き違い戸」でも、壁の中にきれいに引き込む「引き込み戸」でも、「引き戸」はドアと違って、開閉に必要な前後のスペースを気にしなくてすみます。
■引き戸だと動線が良くなります
ドアをいちいち開けなくても引き戸なら開け放しておけます。煩わしさを排除したスムーズな動線が可能です。
■引き戸は限られた空間を用途ごとに暮らしやすくできます
引き戸を開ければすっきりオープン空間に。閉めれば別々の空間になります。過ごし方に合わせて簡単に変えることが出来ます。小さな家には特に◎
上からの軽い吊り戸なので、床面はすっきり!
■引き戸は光と風を採り込みやすくなります
引き戸は開け放てて開放的に、必要な時には仕切るという使い方が出来るので、開放的な間取りが実現できます(ドア以外が壁では、開放的な家づくりは難しいと思います)。
建具として重要なのは、開けた時に邪魔にならないこと。必要な時に仕切れるという機能です。そして、それらはできるだけシンプルで主張しない、壁や床天井に馴染むものがよいだろうと思っているので既製品を使っていません。
入政建築の引き戸の多くは、シナベニヤ(シナという素材を貼った合板)に自然塗料を塗布したシンプルなものです。
見学会の時には、引き戸は全て引き込まれている状態が多いです。そのため、その存在にすら気づかない方が多いです。引き出して、引き込んで・・・有り無しの空間を体感してみてくださいね。
広報 すずき