①家造り計画の始まり
私たちの家造りの最初の踏み出しは、とりあえずの○△ハウジングセンターからでした。絢爛きらびやかな玄関や贅沢な階段や間取りに、いちいち「ほーっ」「ほぉおーっ」となったことを思い出します。
あれらの現実離れした家々を見ての帰りの車中、妻は 「なんか違う。私たちの家はあぁいうのじゃない」と考えていたそうです。私はというと、すごい家を見てきた!という余韻と興奮で、実際の自分の家づくりとはまだまだ遠いところに気持ちがありました。長男も小学校に上がったばかりで、転校させるのもなんだし急ぐ必要はないだろうくらいに思っていたからです。それでも家族4人には手狭になってきた今の借家。家は建てたいものの右も左も分からない状態でした。それから間もなく、パソコンで検索という妥当な方法で入政建築を知りました。そして、書店で住宅雑誌に載っている入政写真ページも見つけました。
「この木の家を建てる工務店を知りたい!」と思いました。2013夏のこと、妻がじきじきに電話をしました。「家を建てたいと思っているのですが・・・」
②OB宅見学会でのこと
案内DMを送ってもらい完成見学会に参加したり、入政スタッフさんとも話をしていく一年余りの間にOB宅を訪問する機会がありました。浜北のNさんのお宅は、築一年で南入りの敷地に大きなデッキのある素敵なお住まいでした。とてもきれいで家を大事にされている様子が伝わってきました。Nさんは、「工事中も大工さんが現場をキレイに大切にしてくれるし、本当に丁寧な仕事をしてくれますよ。うちは入政さんで良かったです」と言っていました。それまでも建てるなら入政さんでいいだろうくらいには思っていましたが、奥さんからこそっと聞けたその言葉は、私たちの背中をより確実に押してくれました。
③家づくりに至るまでの間
2014年は、仕事都合で私が海外プロジェクト担当になり、インドへの出張が多くなりました。共働きなので、その間は妻も日本で子育てと両方で大変だったと思います。そんな毎日に追われる中、家造りへの気持ちはちゅうぶらりん。あまり気にしていませんでしたが、世の中も消費税5%から8%になりました。相変わらずやんちゃな長男は小学校へ上がりいっそう元気良く、ハイハイしていた長女も歩くようになっていました。家族4人集まると、借家の居間は手狭で、すっかり居心地の悪いものになっていました。家の中には他に居場所がないので、みんな居間へ集まってくるという状態です。スター○ォーズのライトセーバーをブーンブーンと振り回されると(長男に)、きわどく顔寸除け(私が)になり・・・「やめなさい!」と、いつも もめてしまうんです。これ、やっぱり家を建てるしかない、家族の平和のために。
この年の11月、出張の合間をぬって契約。本格的に家造り開始。
④ふつうの家
「このプラン、特徴ないです。スタンダードな家です」と 入政さん。
私たちも「それならそれで・・・」 と 夫婦で言いました(笑)。
私たちからの要望は、
①サンルーム兼予備室
②書斎
③2階にもトイレ
④駐車場3台分など・・・
他にも数項目を書き出して渡しました。プランは要望を組み込んだものを出してもらったので、他はおおよそお任せで、同意していったことが多かったです。入政さんの家造りのスタイルは、モデルハウスや見学会での建物からだいたい解っていましたので、あれもこれも選択肢が多くて迷ってしまうよりも、私たちにとっては楽でした。
うちは、北入りの四角い土地。駐車場、玄関は北で、まさになるべくしてなったというプランだそうです。変更と言えば、入政さんからの提案で、途中大きく東西を反転させました。周囲の環境と図面を照らし合わせているうちに、南西を閉じ気味に、東南に開く家にした方が良さそうだということになりました。最初のプランには、東南にキッチンがありました。我が家は共働きなので(妻がキッチンに立つ時間を考えると)、明るいこちらは家族の団らんの場、デッキとつながる開放的なリビングとしました。子どもたちが、キッチン横の階段から子供室へ上がるというスタイルは、子どもたちが成長していく過程でも、母親とコミュニケーションがとりやすくなるだろうと思います。
⑤実は土地の話
私たちは妻の実家の土地に建てました。実は、土地をどうするのか決まらなかったことが、具体的に家造りになかなか踏み切れなかった理由のひとつでした。
入政さんへも、しばらくの間は、「私たちは土地探しからします」と伝えていました。その土地(妻の実家の土地)は、駐車場として使われていたところでしたので、代用駐車場に向かいの古い工場が建っているところを充てることにしました。この古い工場の解体から始まりこのタイミングで実家のリフォームもという話になり入政さんにやってもらいました。そんなこんなで、私たちの家づくり計画の方の進行はゆる~りスピードでした。
義父が用意してくれたこの土地は、とても良い土地です。有り難いことに長男も転校させずに済みます。土地があると、その分の予算を建物の方にまわせるので、本当に感謝です。因みに私の実家は滋賀県です。
⑥これからは・・・・
完成近くなると「早く引っ越したい!!」と つい口から出ていました。
やっと、あの借家の居間から解放されます。私の仕事の方も、タイミング良く海外出張のない部署へ異動になりました。これを機会に家庭菜園に挑戦してみようと思っています。庭には基礎工事の残土を盛って、公園のような芝山を造り一本の木を植えました。だから、今後は芝刈りも私の仕事。
これからは、 「外で遊べ!」 と、子供たちに言えるようになります。芝生が緑になる春が待ち遠しいです。