①新しい家を建てよう。建て替え?住み替え?
築40年あまり、老朽化してきた我が家。建て直そうか、それとも手放して新しい土地を探して家を建てようかという話から家づくりの話が始まりました。
現役を退いて悠々自適(?)に暮らしている両親に姉と私、大人4人が住む平屋。将来のことを考えると、大きな家は持て余してしまうから小さな家がベスト。建て替えのための二度の引っ越しや仮住まいという負担を話し合ったところ、全員一致で土地から新しく探すことにしました。
2015年秋、私たちは住み替えを決意しました。

②土地から
我が家は話し合いを良くしますが、行動に移すのは専ら次女である私の役目です。土地探しから建設会社を決めることも、自然と私が中心になって進んで行くことになりました。
住み慣れた土地を離れ、同市内の新興住宅地「可睡の杜」に決めました。それまでには、磐田・袋井で数か所ほど土地を見て回りましたが、直観で相性が合わないと感じたところはやめました。ここ「可睡の杜」は、誰に聞いても便利で住みやすい所だと返ってくるところで第一候補になっていましたが、これといって急いで土地を決める理由もなかったので気長に構えいました。

そのような折、建築条件が付かない最後のこの土地がもうすぐ建築条件付に変わってしまうという内部情報を知りました。2016年3月、それまでのんびりと土地探しをしていた我が家も、最後だけは焦って可睡の杜の土地契約となりました。
③入政建築さんとの出会い
土地を決めた後、最初はホームセンターへ行き、3~4社のモデルハウスを見て回りましたが、どこも天井が高くきらびやか。広々としていて落ち着きませんでした。しかも、小さい家を希望していると伝えると、どこの住宅メーカーにも「小さい家といっても4人で住むのなら30~38坪はないと・・・」と言われ、我が家が希望している「小さな家」を建ててくれる会社はあるのかな・・・と不安になったものです。
その後、以前から県西部建築雑誌に載っていた自然素材を使う家づくりをしている○○○○工房さんのモデルルームに行くようになりました。モデルルームは使っている素材や雰囲気がよく、25~30坪程の小さな家も建ててくれることを知り、「この会社へお願いしようか」という気持ちに傾いていきました。
こうして○○○○工房さんのモデルルームや現場見学会へ何度となく出掛け、ほぼお願いをする方向へと進んでいました。そしてプランニングシートを書き、概算・プランを出してもらうことになっていました。初めはどんな家を建てたいかよく分からず進んでいた我が家も、この頃には建てたい家のイメージが家族全員同じ方向性になっていました。

しかしその一方で、○○○○工房さんへ概算やプランを依頼した後も、とんとん拍子であっけなく建設会社を決めようとしていることに少し不安を残していました。大きな金額の買い物なのに後悔しないかな?大丈夫かな?
そんな気持ちから、その後もポツリポツリと他の建設会社の見学会へも足を運んでいました。その中のある会社の見学会でのことです。「えんらく」という暮らし本が置いてあり、この本に入政建築さんの「小さくて羨ましい!家と暮らし」が掲載されていました。これで初めて入政建築さんを知りました(掲載されていた小さな家はなんと17.5坪)。
写真の家はとても可愛らしく、すぐに入政建築さんのホームページを見てみると、その週末に細江町で見学会を開催するというお知らせが載っていました。場所(袋井⇔浜松)も遠いし、見学会後の対応はどんな感じなのだろうかと不安もありましたが、「この会社なら私たちが望む小さな家をお願いできるかもしれない」という淡い気持ちを抱きながら出掛けました。

というのも、それまでに電話や訪問・ダイレクトメールなどの営業にほとほと参っていたからです。私たちは自分たちのペースで急かされずに家づくりをしたいと思っていましたから、この見学会の時は少しウソをついちゃいました。たしか、『土地はまだ決まっていない』ということにしていました。このせいで、後に新野社長と話が食い違うのですが・・・その時は笑ってごまかしました(笑)
④入政建築さんで建てよう
2016年3月、始めて見学した入政建築さんの細江町の家は、壁が紙クロスで唐松の床、玄関土間のある2階建ての大屋根の家でした。この時は、「塗り壁じゃなかったね」「桧の床じゃなかったね」「立派なお宅で、我が家の予算では無理かな・・・」と思いました。
そもそも私たちにとっては、『塗り壁』と『桧の床』というのが絶対条件だったからです。でも、「低い天井が落ち着いていいね、今までに見学した住宅会社と違うシンプルな感じが良かったし、もう少し入政建築さんの事を知りたい」と思いました。
次の6月の三ヶ日町見学会では、建物の中に入った瞬間、いい感じ!と思いました。三角地という土地に合わせたプランの仕方や、天井が低い所、高い所や抜けているところがあって変化があり、庭の緑の取り込み方も感じ良かったのです。塗り壁の家だったのももちろんです。入政建築さんの建てた家をもっと見てみたい!そんな気持ちにさせられました。

一方で、○○○○工房さんからは、依頼した概算とプランが出てきました。概算は予算内。しかし間取りについては、我が家の希望と少し違っていました。また使用材料など、細かい気になるところが出てきていたので、プランは出してもらったもののお返事は保留状態に。
その後も入政建築さんのモデルハウスを見学したりOB宅見学会へ参加していく中で、予算都合があっても自然素材というところは妥協しないスタンスや、お客様との関係も良好なことを知りました。我が家の予算でお願いできるだろうか・・・でも、入政建築さんにお願いしたい!という気持ちが日に日に強くなっていきました。
それまであまり自分の意見を言わなかった父も、「丁寧な仕事をする会社だな」と言いっており、見学会後の対応もちょうど良い感じでした。営業らしい営業は無く、私たちが忘れそうな頃にちゃんと案内が届き、それを見て思い出し出掛けて行くといった具合。それが私たちのペースに合っていたのだと思います。
⑤我が家の希望するプランの誕生!
入政建築さんにもプランニングシートというものがあり、そこへ様々な要望を記入しました。それをもとに後日聞き取りがあり、数週間後に概算が出て小さな家のプランが出来上がってきました。聞き取りの際の新野社長は、私の話を聞きながらなんとな~くプランが浮かんでいるようでした。そんな様子を見ながら、どんなプランが出てくるかとワクワクしたものです。

予想通り、社長のプランは今まで他社で出してもらったどのプランとも全く違うものでした。「わぁ~!この家に住みたい!!」と見た瞬間に思ったことを忘れません。個室から中央のリビングダイニングに家族が集まってくる形や、希望していたぐるりと回れるプラン。25.5坪と小さいところも気に入りました。
小さな要望もしっかりと組み込まれていました。トイレは玄関から離れていましたし、雨に濡れない物干し場も最初からちゃんとありました。洗濯の動線も良いです。
最後まで私たちが迷ってた畳スペースの位置は、何回もプランし直してもらいました。新しいプランのたびに、「あれもいいけどこれもいいね」と、家族で話し合いました。結局のところ、「最初に提案してもらったものが一番良かったんじゃない?」ということになりました。この畳スペースが決まったことで、様々に変貌していたキッチンプランもようやく今の形に決定。
L型キッチンは、まさに落ち着くところに落ち着いた感じです。使う人、使う物に合わせて造ってもらった完全なオーダーメイドキッチンで、母の希望で梅干しやラッキョウの大きなカメが入る頑丈な引出しも大工さんに作ってもらいました。料理に集中できる我が家だけのキッチンです。

リビングダイニングには、チェリー材で出来たラウンドテーブルを置く予定ですが、このテーブルは家族が集まる場所、家の中心になります。明るい南は両親の寝室で、浴室・トイレの近く。北側は日中不在になる私たち姉妹の小部屋が並びました。
後になって知った話ですが、この私たち姉妹の2室はクローゼットと机の間仕切りを外すと、ワンルームとして使うことができるそうです。暮らし方の変化に対応できる間取りです。
⑥完成を目前にして
今回の家づくりは両親にとっては2軒目。十分に検討できて納得のいく形にできたかと思います(若い頃に建てた家は、ゆっくり考えられずに建ててしまったそう)。
既製品でない建具や引き戸は変に主張をしないから、壁や天井と一体になって狭いながらも広々とした空間に感じさせてくれます。クローゼット等の収納が全て造り付けなので、家具を置いてゴチャゴチャすることもなさそうです。

小さな家ですが、メーターモジュールで建ててもらったのでトイレや脱衣室等の個室が一般的なものより広くなっていて使いやすそうです。
家中の全てが引き戸なので、今年の夏は風を通して開放的に暮らし、秋口からは、びおソーラーの効果が感じられる予定でこれも楽しみのひとつです。
今は、引っ越しと今住んでいる家を処分するという大仕事がまだ残っているので、あとひと踏ん張りです。
土地購入から1年半、家族で意見が合わず、投げ出したくなることもありましたが、新しい家がもうすぐ完成することに喜びと楽しみがいっぱいです。私たち家族のペースで、急がずに徐々にこの新しい家での暮らしを作っていきたいと思います。