〇洗面脱衣室をリフォームしたい
築10年、建築家にお任せした間取りの中で、「唯一、ここはちょっと・・・」と感じるようになったのが洗面脱衣室。新築時から明るさが少し暗く感じていたところ、数カ月前に電球2灯のうちの1灯が故障したことがきっかけでリフォームを決断しました。
電球が故障してからはランタンを代用していたものの、明るさは不十分。子どもたちが洗面所にいくことを怖がり、お風呂に入る時も恐る恐る洗面所に行く状態でした。洗面脱衣室は、寝室となっている和室にもつながっていて、我が家の便利な回遊動線に含まれています。しかも、浴室の横にはトイレがあるので水廻りの要でもあります。それなのに、いつしか家族みんなが好きになれない空間になっていました。
明るさの問題がきっかけのリフォームでしたが、もっと大きな問題は洗濯家事がしにくいことにありました。そこで、洗濯動線も見直し、洗面所周辺をアロマが香るパウダールーム空間にするという構想に発展していきました。
リフォーム施工実績:10年目の洗面脱衣室まるごとリフォーム/浜松市南区新橋町
〇洗濯家事ストレス
私は、朝と夜の2回洗濯派です。毎朝の洗濯は、洗濯機から最短動線で物干し竿のある軒へ干すことができるようになっています。しかし、夜の洗濯物は、いったん洗面脱衣室に吊るし干しにして、朝を待って軒へ出しています。つまり、濡れた洗濯物が夜間の間は室内干しになるため、「湿気」「臭い」「カビ」の心配がありました。それに加え、朝の物干し場が夜の分と合わせていっぱいになってしまうことも悩みの種でした。こうした毎日の少しずつが重なってプチストレスになり、「今の暮らし方には合わなくなってきたね。ここをなんとかできたらね」と、主人と時々話をするようになりました。直したい箇所や生活動線を改めて見直し、心地よい空間になる構想を二人で固めてきました。
リフォーム初回打合わせでは、自分の描いたスケッチで入政建築さんへイメージを伝えました。「工事費が掛かるけれどいずれは!」と考えていたガス乾燥機を設置する旨も伝えました。
〇昼間でもうす暗い洗面脱衣室
洗面脱衣室の明るさ問題は、洗面台横の壁と引き戸を撤去することで解決できました。壁を撤去すると、リビングからのトイレ動線になっていた廊下部分(1畳分)が、洗面脱衣室スペースに取り込まれ広くなりました。掃き出し窓から陽も入るようになり、朝の洗面台周辺が一気に明るくなりました。冬の日中にも、洗面脱衣室の奥の方まで暖かな陽射しが届くようになりました。引き戸の代わりにカーテンを取り付け、脱衣室として使う際はカーテンで軽く仕切ることにしました。
新しい洗面台は、たっぷりとした収納付きの三面鏡で、洗面台下がフルオープンになっているシンプルタイプ。湿気対策も兼ねているのですが、床が見えている方が広く感じらます。念願のパウダールームとしての機能もここへ追加することができました。子どもたちがまだ小さく手が掛かる頃は、ダイニングで慌ただしくメイクをしていましたが、今後は、自然光の中でゆったりとメイク、スキンケアができそうです。アロマの香りに包まれる私の時間が叶います。
〇洗面脱衣室を使いやすく整理収納したい
実は、リフォームを機に変えたいと思っていたことがもう一つありました。新築時に造作してもらった大きな収納棚です。大きな収納棚で一見使いやすそうに見られますが、新築時にざっくりとしたサイズ感の注文をしてしまったために、モノが思うように収納できていない状態でした。そこでリフォームの際は、収納容量を増やすこと、洗濯物を畳むスペース(作業スペース)を希望しました。実は、10年前の家づくりの際には、「アイロンがけもできるようなランドリールームが欲しい」と建築家の方に希望しました。しかし、予算等の理由で実現しませんでした。それでも、我が家の洗面脱衣室は3畳で、当時にしては広めのスペースでした。レイアウト次第では、まだランドリールームの実現ができるかも?と望みを捨てずにいて良かったです。
〇整理収納レクチャーを受けてみて
関連ブログ:新サービスご案内「整理収納レクチャーサービス付き リフォーム/新築」【浜松市 工務店】
入政建築さんの整理収納レクチャーは、洗面脱衣室にあったモノを全て出し、それを並べることから始まりました。モノが多い場合は断捨離という場面ですが、我が家のモノはそれほど多くないということが判明しました。
次に、洗面脱衣室にふさわしくないモノを他の部屋へ移動させ、用途ごとにグループ分けをしました。こうすると、ひとつの家事動作が最短になり効率が上がるのだそうです。また、良く使うモノは取り出しやすい位置へ優先収納することなど、言われれば「そうそう」と思うことなのに、その重要さに気付かずにいました。よく見えるところにはお気に入りのモノを置くと気分が上がる、といったこともアドバイスしてくれました。単にモノを収納することはできても、効率的な整理整頓はできていないものだと実感しました。教わるだけでなく、実践するところまでいっしょに付き合ってくれるので、完成まで安心してリフォームをお任せすることができました。
せっかくお金を掛けるのなら、こうした日常を豊かにする価値のあるところに掛けたいと思いました。
今度はキッチンリフォームをしたいと考えていますが、また整理収納のレクチャー付きでお願いできればと思っています。
- 整理収納担当設計から -
洗面脱衣室のリフォーム工事と同時進行で、洗面脱衣室の整理収納アドバイスをさせていただきました。整理収納することによって、当初希望された収納家具に比べ、かなりシンプルで現実的な収納計画を提案実施できたと思います。下記に、『洗面脱衣室のリフォーム付き整理収納レクチャー』での効果を2つ紹介します。
その1、リフォームした場所が、前よりも好きな場所になる
「洗面脱衣室を快適で過ごしやすい空間にしたい」という奥様の強い思いがあり、収納の見直しをスムーズに行うことができました。洗面脱衣室で使うモノの適正量さえ決まれば、あとは活用方法を重視しながら優先順位を決めて収納していくことができます。モノの収納場所は自然と決まっていきます。
その2、設計者のリフォームプランに合わせ、収納するものを見直す(断捨離する)
①洗面脱衣室に必要な「洗面器」「洗濯機」「乾燥機」などの設置場所を設計する
②限りのある空間の中に、適した位置・サイズの収納プランをする
③収納スーペースに収納するモノを考える 洗面脱衣室で使うものを収納する
それ以外のモノについては、収納場所を他に検討することをおすすめすることもあります。今後もライフスタイルが変わるごとに収納は変化することと思いますが、基本は、「この空間でしたいことを忘れないこと」。