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設計・施工している理由。設計→正しさ、施工→楽しさ。

2022.12.04

暮らしをつくろう。大切な人との時間を大切に。

4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。

神奈川で、設計事務所を営んでいる大学時代の同期が、仕事で浜松に来たので、飲みに出かけました。(飲めないけど)

なんか、建築談義に花が咲き妙にあつくなっちゃいました。。。。

設計という仕事は、すごく正しい仕事なんだなぁと改めて思った。

世の中、設計と施工が離れすぎている。計画することと、工事することは表裏一体のはずなのに、そこに大きな溝があるのが建築業界。

なぜか、設計する人がもてはやされ、工事する人は縁の下の力持ち的な扱い。

設計という職種は、非常に難しい。

0→1にするクリエイティブさと、1を現実化するための図面を用意する仕事。

図面が間違えていれば、設計事務所の責任になるため、正しさ追求する仕事。ミス一つ許されない。

施工は、そうじゃない。完璧な施工など実は、一切ない。

現場で不具合がでたり、勘違いでミスをしたり、、、、。

そこを、職人たちの手によって、修正しながらつくっていく。

どっちかというと、

正しさではなく、どのように正解にしていくかというプロセス。

僕たちは、設計施工どっちもやります。

設計事務所さんとの設計手法と、ぼくたち設計施工を行う工務店の設計手法は、だいぶ違うのを感じます。

設計事務所さんは、0→1をなにもないところから生み出そうとします。

そこに作り方は介入しません。とにかく理想をイメージします。それをどのように実現していくが、あとからついてくる。

僕たちは、すごく具体的。

どんな材料を使うか。どんなふうに作るか。 

から、ご提案しています。

もしかしたら、最初の段階は、0ではないかもしれません。

なぜなら、つくる責任があるから。

材料の寸法がわからなければ、つくり方もわからない。

設計事務所さんの図面をみても、残念ながら、材料寸法がわかっていない図面が多いのが現実。

下地材の大きさは、ある程度決められているのに、そこに即して寸法を決められないのは、つくる責任がないから。

その図面の内容で無理やりつくろうとして、コストアップしている場合も多々あるかと思います。

ただ、その図面通りできたときは、喜びは大きいでしょう!

実は、僕自身、この感覚にすごく苦しめられてきました。

というより強い憧れがありました。完璧ってかっこいい!って真剣に思ってた。

図面が決められていて、この図面通りするのが、現場監督の責任だなんて思って、正しく仕事をしていた時期も多くあります。

たしかにできたときは、すごく大きな喜びはありましたが、、、、苦しい。そう、正しさって苦しいんです。

楽しくない。

やっぱり、職人さんと話して、あーだこーだいいながら、「楽しくものづくり」をしたいなぁなんて思うわけです。

設計施工にこだわる理由は、ここが一番大きいかもしれません。

これは、社内のいろんな決め事も同じ。

まず、

正しいことを思いつき、やってみる。→設計

次に、

改善し、楽しいか検証する。→施工

「正しいことより、楽しさ」をもとめていきたいなぁ。(決して楽なことをしよう!ということではない。)

お客さん、設計する人、つくる人、バックヤード、みんなが楽しめる環境を、つくっていこうと、ひっそり決意した夜でした

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