暮らしをつくろう。大切な人との時間を大切に。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
神奈川で、設計事務所を営んでいる大学時代の同期が、仕事で浜松に来たので、飲みに出かけました。(飲めないけど)
なんか、建築談義に花が咲き妙にあつくなっちゃいました。。。。
設計という仕事は、すごく正しい仕事なんだなぁと改めて思った。
世の中、設計と施工が離れすぎている。計画することと、工事することは表裏一体のはずなのに、そこに大きな溝があるのが建築業界。
なぜか、設計する人がもてはやされ、工事する人は縁の下の力持ち的な扱い。
設計という職種は、非常に難しい。
0→1にするクリエイティブさと、1を現実化するための図面を用意する仕事。
図面が間違えていれば、設計事務所の責任になるため、正しさ追求する仕事。ミス一つ許されない。
施工は、そうじゃない。完璧な施工など実は、一切ない。
現場で不具合がでたり、勘違いでミスをしたり、、、、。
そこを、職人たちの手によって、修正しながらつくっていく。
どっちかというと、
正しさではなく、どのように正解にしていくかというプロセス。
僕たちは、設計施工どっちもやります。
設計事務所さんとの設計手法と、ぼくたち設計施工を行う工務店の設計手法は、だいぶ違うのを感じます。
設計事務所さんは、0→1をなにもないところから生み出そうとします。
そこに作り方は介入しません。とにかく理想をイメージします。それをどのように実現していくが、あとからついてくる。
僕たちは、すごく具体的。
どんな材料を使うか。どんなふうに作るか。
から、ご提案しています。
もしかしたら、最初の段階は、0ではないかもしれません。
なぜなら、つくる責任があるから。
材料の寸法がわからなければ、つくり方もわからない。
設計事務所さんの図面をみても、残念ながら、材料寸法がわかっていない図面が多いのが現実。
下地材の大きさは、ある程度決められているのに、そこに即して寸法を決められないのは、つくる責任がないから。
その図面の内容で無理やりつくろうとして、コストアップしている場合も多々あるかと思います。
ただ、その図面通りできたときは、喜びは大きいでしょう!
実は、僕自身、この感覚にすごく苦しめられてきました。
というより強い憧れがありました。完璧ってかっこいい!って真剣に思ってた。
図面が決められていて、この図面通りするのが、現場監督の責任だなんて思って、正しく仕事をしていた時期も多くあります。
たしかにできたときは、すごく大きな喜びはありましたが、、、、苦しい。そう、正しさって苦しいんです。
楽しくない。
やっぱり、職人さんと話して、あーだこーだいいながら、「楽しくものづくり」をしたいなぁなんて思うわけです。
設計施工にこだわる理由は、ここが一番大きいかもしれません。
これは、社内のいろんな決め事も同じ。
まず、
正しいことを思いつき、やってみる。→設計
次に、
改善し、楽しいか検証する。→施工
「正しいことより、楽しさ」をもとめていきたいなぁ。(決して楽なことをしよう!ということではない。)
お客さん、設計する人、つくる人、バックヤード、みんなが楽しめる環境を、つくっていこうと、ひっそり決意した夜でした♪